私、こんなに笑ったの久しぶり 不登校 フリースクール 山口県周南市

不登校専門コーチ
小松範之です。

 

私は、山口県周南市で

フリースクールまなポートの運営をしています。

実は、今日、新しい生徒が入学しました。

小学6年生の女子生徒です。

 

うちのフリースクールは、

わりと活動が男子っぽいことが多いです。

釣り、川遊び、作曲、

ちゃんばら、かくれんぼ、

ゲーム実況など。

 

そのため、

入学する女子生徒も男子っぽい雰囲気を

好む子がよく来ます。

「周りが男子のほうが気を使わなくていいから楽!」

というわけです。

そんな生徒が、記念すべき第一日を、まなポートで過ごしました。

彼女が口にした言葉の中で、私の心に刺さったことがあります。

 

それは、

「私、こんなに笑ったの久しぶり!」

です。

雨の中、傘をさして

ほかの男子生徒と散歩しながら

満面の笑みで、彼女が言ったのです。

お世辞とは無縁の小学生が見せる

心からの本音です。

 

これは、彼女が

人間性を回復した瞬間だと思っています。

私も、似たような経験をしたことがあるので

その清々しさは、よくわかります。

 

どんな経験かというと、

11年間勤務した市役所を

35歳で退職した時です。

私は、親や学校の先生の勧めで

受験戦争を勝ち抜き、

23歳で公務員になりました。

確かに、給料や身分保障は

充実していました。

しかし、そこに私は生きる実感を

見つけられませんでした。

そんな悶々とした日々の中、

30歳で結婚し子供が生まれました。

 

その時に、初めて真剣に考えたのです。

「この子を幸せにするにはどうしたらいいか?」

まずは両親である私と妻が円満でなければならない。

そのためには、地域社会が幸せでなければならない。

そのためには、国が平和でなければならない。

日本が平和であるためには、

世界が平和でなければならない。

そのように考えたとき、

「俺は市役所で働いている場合じゃない」

と思ったのです。

だから、妻と話し合って

市役所を辞めました。

 

今は、

地域の子供を幸せにする活動の一環として

フリースクールを運営しています。

学校に行きたくない、

という自分の主張を

きちんと行動に移している子供が

不登校と呼ばれます。

 

不登校は、

問題行動の一つのように言われていますが、

子供が自分の意見を貫いている点において

ごくまともな行動です。

子供に合わせ、学校というシステムが

変わっていくべきなのです。

学校というシステムで

いったん「成功」をおさめた私が言うのだから

間違いありません。

 

だから、私は不登校の子供を

フリースクールで支援しています。

まずは、自分の居場所を確保し、

やりたいことを見つけていってほしいなと

私は思います。