5月18日(月)10:00から、さぽらんてにて『さぽカフェ~共育を考える 第1章~』が開かれました。今回は共育をテーマに、子どもたちがを取り巻く環境の現状や課題、大人や地域が出来ることについて話し合いました。(共育とは、学校・家庭・地域社会が連携し、子どもたちが地域と共に生きる力と豊かな心を育むことです。)
本日は悪天候にも関わらず、市協働推進課の方をはじめ「山口市子ども会育成協議会」「やまぐち路傍塾」「山口子育てねっとめぶき」「キッズクラブ ふぁいと!」「CAP西京」「すろーふーどらいふ山口ネット・和」など多数の団体関係者の参加がありました。そして、さぽスタッフも加わり、意見交換のスタートです。
まずは自己紹介から始まりましたが、そこは熱き思いを胸に団体活動されておられる方々らしく、同時進行で現状や課題などが挙げられていきました。多くの意見がだされる中で、共通して中心となるのは学童期の子どもたち。古き佳き時代の「人とのつながり」が希薄化してきている現代、子どもが安心して過ごせる居場所の減少。学校と地域との連携。学童保育の実態(家庭的ではなく、機能的重視となっている)などなど…。課題は尽きません。
そして、話題は課題をクリアするために何が出来るか、何をすべきかにシフトし…すべての子どもたちが豊かな子ども時代を過ごせるための環境づくりや、子どもをどう育てたいか戸惑う大人(育成者)に向けての支援・コーディネーターの育成、子どもたちとその周りにある「地域」を巻き込んだ活動の必要性など。こちらも活発な意見の交換が繰り広げられました。
実際に今、子育て真っ最中の私…娘が学童期になるにはもう少しありますが、年齢問わず今と昔の子ども時代にギャップがあることは感じていました。感じてはいたのに、そのギャップを埋めるための何かを考えるなんて、今まで正直していなかったな~と、会議中、終始反省モード。でも、ちょっとだけ視点を変えて周りを見てみると、自分の住む地域にも埋もれている場所(神社やお寺・地区の集会所・古民家…etc.)がたくさんあるんだと気づきました。娘が通っている幼稚園は自然の中に活動拠点を置き、四季とともに場所を移ります。自然の中で五感を育み、外遊びを通して、「生きること」を学ばせてもらっています。親だけでの子育てだと、考えすぎて尻込みしてしまうようなことを私は幼稚園の力をお借りして、娘とともに経験させてもらっています。学童期の子どもたちにも身近にこのような自然体験が出来る場所などがあれば、子どもたちの未来が明るくなるような気がしてなりません。
『地域創生』…難しく感じますが、小さなことから輪を広げ、いずれそれが大きな力になり、多種多様に地域が変化していくことなのかもしれませんね。
10:00~12:00の2時間という時間はあっという間に過ぎ、現状と課題を共有することに留まりました。具体的に今後、どのように発展させていくかは、次回に持ち越しとなりました。
会が終了した後も興奮冷めやらぬ思いをそれぞれに語り合う姿がそこここにありました。
今回のさぽカフェに参加して、センター長の「子どもは地域の宝という思いが浸透・共有できれば、それは地域の力につながる」という、この言葉が強く心に残りました。
すべての子どもが、大人(親)のエゴで振り回されることのない、豊かな子ども時代を過ごせる環境になって欲しい、していきたいと心から願います。
次回のさぽカフェは6/19(金)開催予定です。
市民広報記者 弘谷