支え人。プロジェクト合同覚書調印式&報告会レポート

寄附でつながるプロジェクト(NPO寄附付き商品開発ワーク)
~つながることから希望が育つ~

第6回:支え人。プロジェクト合同覚書調印式&報告会

12月12日(水)13:30~16:00 山口商工会議所5階大ホール

プログラム
【合同調印式】
1 あいさつ
2 出席者の紹介
3 調印式
4 会社の紹介と寄附付き商品の紹介 5社
NPOからのお礼とプロジェクトへの思い 3NPO法人
5 写真撮影

【報告会】
ミニシンポジウム仕立ての報告会
1 認定特定非営利活動法人こどもステーション山口&株式会社メルシー
2 特定非営利活動法人あっと&有限会社BAYTOKYO&株式会社モリイケ
3 特定非営利活動法人支えてねットワーク &ナチュラルセラピーブルー&オリジナルブレンドティーRingLink

コメンテーター 久津摩和弘氏(地域福祉ファンドレイジングネットワーク共同代表)
コーディネーター 渡邉洋子(山口市市民活動支援センター センター長)

■報告会
<認定特定非営利活動法人こどもステーション山口&株式会社メルシー>

>この企画のよいところは?

NPO:こどもたちの自主的な活動のサポートがまずます広がっていくところ
NPO:無理なくつながっていけるところ
NPO:はじめてみると時間も労力もかかったが、防府の人にも団体のことを知ってもらい、山口の人にはメルシーさんを知ってもらう、にとっていいないようになったところ

>大変だったことは?

企業:企画について準備してくるのが大変で、最初は不安もあった。けれど商品への思いを口にして共感してもらえるよろこび、モヤモヤしているものが形がはっきりして楽しい、参加してよかった。当社は防府で一番古い洋菓子店。創業以来かわらず焼き続けているマドレーヌ」など一番売れている定番商品を寄附付きにした。看板商品をさらに価値を高め、地域にさらに愛されたい。

<特定非営利活動法人あっと&有限会社BAYTOKYO&株式会社モリイケ>

>有限会社BAYTOKYOの貸し切りや自宅訪問カットの託児付プランの商品について

NPO:あっとのスタッフは子どもが小さい時、個人的にお願いして自宅にカットに来てもらった。子育てママ達も話を聞いて、ないけどあったら利用するよねとの声だった。
NPO:妻が出産後初めてカットに行ったのが半年後だったとか、初めて赤ちゃんと2人で留守番したら泣き続けて大変だったとか、男性側にもこれは欲しい!という声がある。
渡邉:転勤族でたよるところがない親子のサポートの入口にもなる。
久津摩:託児付きの美容院は他にもあるけど、カットするのが子育て経験のあるママで、貸し切りや自宅訪問だからまわりの気にしなくていいところがいい。研修を受けたあっとのスタッフが目の前で出張託児してくれるので、こどもが小さいので手をはなすのが辛いママも安心寄附付き商品だが、あっとも託児の仕事が入り寄付金も入るという、企画自体がソーシャルビジネスになっている。
企業:自分も都会から山口に嫁いで最初の育児はさみしくて大変だった。でも子育てサークルに助けられた。今度は自分が恩返ししたい。産後は朝も夜もなく疲れているお母さんが多い。ほっとしてキレイになってもらいたい。

>株式会社モリイケの1/2成人式企画について

企業:小売店なので商品は作らないし何をできるだろう?と最初は思っていた。しかし専門店ならではの強みを生かした提案ができることが分かった。いい寄附付き商品が企画できてうれしい。
NPO: 今日の報告会までに何度も話し合った。モリイケさんと連携し、これからも子育て当事者のママたちの声を橋渡し、それをもっと広げていきたい。つぎの展示会に仕入れるもののヒントをあっとから提案してもいいよ、と声もいただいてうれしい。
渡邉:小売という業態で最初は苦戦、でもブランドを作れる自信になった。
NPO:寄付付き商品いいから使って、でなくて、お母さんたちを巻き込みながら商品展開できたことがうれしい。これからもお母さんを巻き込んで商店街につながっていきたい。
久津摩: 今回のおもしろさは「現役ママおすすめコーナー」。1/2成人式はこどもが小さいうちは知らない。ちょっと先輩ママから教えてもらった役立つ情報を商品開発に生かしコーナーになった。

<特定非営利活動法人支えてねットワーク &ナチュラルセラピーブルー&オリジナルブレンドティーRingLink >

>ナチュラルセラピーブルーの企画について

企業:寄附付き商品だけでなく、お店を知ってもらう・支えてネットワークの活動もしってもらうため、イベント10分500円の足つぼセラピー全額寄付も予定している。より多くの人に知ってもらいたい。
NPO:課題の解決・活動や引きこもりへの理解がひろがり、その上で寄付付き商品ができたことがうれしい。山口県で引き込みりは1万人、山口市防府市地域で2千人。完全な引きこもりではないけれど仕事に就いていない人はもっといる。整体や足つぼセラピーで引きこもりにならないよう、リラックスや癒しにしてほしい。引きこもっている人が心もカラダも少し元気になってきたら、就労体験をすすめており、今回の寄付はこの部分に使いたい。社会にでて行けない人に、少しでも経済的自立を支援したい。
NPO:2つとも体と心に関わる商品で、支えてねも体と心に問題を抱えている人たちをサポートする団体なので、とてもいい縁でうれしい。
久津摩:イベントでチャリティ企画は、週末イベントをする企業さんがセラピーブルーさんを呼ぶだけで企業の社会貢献になるところがよい。セラピーブルーさんは知ってもらえる機会になる。支えてねはイベントを手伝うことで就労体験・仕事になる。今週末もすでにイベント出展が決まっている。

>オリジナルブレンドティーRingLinkの企画について

企業:元気を、リラックス・癒しを、授乳中に飲めるお茶を3種類用意している。セラピブルーでも販売、飲むこともできる。いつもの日常で思いのこもったお茶を飲んで欲しい。
NPO:企画会議や和みの家での話し合いの時にお茶を飲んだ。とっても飲みやすくおいしかったし、飲むとほっとする。みなさんにも広げていきたい。
渡邉:働くことをいろんな角度から支援する。
久津摩:2社とも山口県の働く人を応援する企画。引きこもりによる山口県の経済的損失は大きい。元気になって経済も活性化してほしい。

<1回目講師 中村伸一さん(やまぐち総合研究所) >
マネジメントには2つの競い合いが大切。一つは競争、もう一つは共創。今回の企画は企業同士ではなく企業×NPO法人のコラボで、企業にとって社会貢献というキーワードがはいった新しい形。今回の発表によって、あらたなチャレンジャー、地域をおこしていこうという人が増えてほしい。

<マネジメント支援 井野口房雄さん(株式会社社長室) >
消費税アップに向けて企業は価格以外の競走しなければならない。この企画が企業のCSRや新たなマーケティング戦略に活用され、支え人。プロジェクトをどんどんアナウンスして寄付金が増えて、NPOの活動ができるようにがんばってほしい。

<コメンテーター 久津摩和弘氏(地域福祉ファンドレイジングネットワーク共同代表)>
赤い羽根共同募金と今回の企画の違いは、具体的なNPOとコラボするところ。ソーシャルビジネスや3者コラボ、寄附付き商品以外のつながりもうまれ、全国の講座でモデルとして話したいいい内容になった。山口県の地元をよくする寄付付き商品一番の県にしたい。

<コーディネーター 渡邉洋子(山口市市民活動支援センター センター長)>
この企画は市民が社会を変える第一歩。公共を行政だけで支えるのではなく市民もともに支えていく仕組み。NPOもしっかり情報発信して、コツコツとできることを続けてみんなが笑顔になる社会をつくって行きたい。

支え人。プロジェクト商品についてはこちら
■終わりに
8月からはじまったプロジェクト、合同調印式はプロジェクトの終わりではなく新たなスタートです。1年後の寄付金贈呈式に向け企業もNPOもしっかり実績をつくることが、あらたなNPOと企業の掘り起こし=地域の明るい未来、につながります。
これからも支え人。寄附付き商品プロジェクトよろしくお願いします。

■参加
認定NPO法人こどもステーション山口
NPO法人あっと
NPO法人支えてねットワーク

■メディア取材
NHKテレビ
ケーブルテレビ
中国新聞
朝日新聞
山口新聞

支え人。プロジェクト全体についてはこちら
<ちぢまつ>

1NPO法人からのお礼とプロジェクトへの思い
1NPO法人からのお礼とプロジェクトへの思い
合同調印式後の記念撮影
合同調印式後の記念撮影
休憩タイムにテレビ局や新聞社の取材
休憩タイムにテレビ局や新聞社の取材
寄附付き商品のおひろめ、商品販売
寄附付き商品のおひろめ、商品販売
ミニシンポジウムの様子
ミニシンポジウムの様子