「超おきがる!さぽらんてNPO入門」レポート

「超おきがる!さぽらんてNPO入門」レポート

11月14日(木)さぽらんて主催の「超おきがるさぽらんてNPO入門」講座へ参加しました。
講師:渡邉洋子(山口市市民活動支援センターさぽらんてセンター長)

この講座は、NPOの基本を気軽に学んでみよう!というのがコンセプトで、超おきがるにNPOについて知りたい、動き出すきっかけがほしい、活動を始めたばかりの人…などが対象だったのですが、最初から市民意識をしっかり持った参加者の方々からNPOをキッチリ知りたい!という雰囲気が漂い、講師が「こんなカジュアルな感じじゃ物足りないかな・・・?」というほど皆さんやる気十分!でした。

●あなたのイメージしている「NPO」とは?
まず、皆さんへの質問。NPOと聞いてどういう風に連想されたかというと…
・役に立つことをやっているのに、飯が食えない
・金がないのに運営できてしまう
・ボランティア
・活動の範囲(行政との関連性や他の法人との違い)がよくわからない
なるほど、皆さん的を得ている!NPO初心者の私にもうなずけました。

●みなさんの団体についておしえてください
本日参加された方々を紹介しますと…
・生雲の盆踊りを若い世代に伝えて町を盛り上げていきたいという阿東のみなさん
・子どもたちが自ら考え体験できる場を提供したいとアイデアを形にしていよいよ本格的に動き出そうとされている「ママこと」さん
・宮崎から山口へ来て、一人で生きていく上でどうやったらHAPPYになれるかを考えている26歳ビジネスホテルフロントさん
・独身時代に海外に渡り、それ以来国際交流団体に入って精力的に幅広く活動しているベテラン市民活動ママ
・自閉症の息子を育てていく過程で発達障害への理解を深め啓発していきたいと個人的にブログで発信している市民広報記者(実は私です)
皆さん活動は様々ですが、市民への思いや山口を良くしていきたい、という思いは同じだなと思いました。

●NPO(市民活動)の基本ステップ
【思い・使命・志】→【活動・事業】→【発信・広報・開いていく】→【運営】
それぞれ個々の思いを「使命」としてつなげ、みんなで共有していくこと。なるほどです。
●NPOの基本・定義・歴史・経緯など
基礎知識もカジュアルに教えていただきました。ポイントとなる点をいくつか挙げると…

・NPO=「民間非営利団体」のことですが、非営利というのは
×もうけてはいけない
○もうけたお金を配分してはいけない
ここを間違えてしまう方が多いとのことでした。

・ボランティアとNPOの違い
ボランティア=個人の思いから活動に参加する側
NPO=ボランティアの参加する場を作る、社会的責任を自覚した団体・組織
→つまり、個人がボランティアに安心して参加できるようにNPOとして活動すればよい。

・現在、法律も変わってきて認定NPO法人を増やす傾向にある。
NPOは今では行政では行き届かない部分へのサービスを提供している、重要なポジションを担っている。認定NPO法人への寄付をすると税金の一部から賄われ、返金されるという制度も!
→へ~!の連発です。知らないことがどんどん溢れてきました!

●NPOとは…「豊かな未来のためのツール」
すべての人に居場所と出番を与えるための大きな期待となっているのがNPO。
必要がなくなれば解散し、新しいものにどんどん変わっていく。(市民ニーズへの対応)
→行政ではなかなかできないことをNPOならできてしまう、というわけですね。

●講座を終えて
「NPO入門」というとお堅くて背筋が伸びてしまうイメージがありますが、カジュアルな講義のおかげでとてもリラックスして楽しむことができました。NPOについてどこか他人事だった私ですが、実はとても身近で、今の私には不可欠なものだと改めて感じました。
そして、「友達が山口に帰ってきてほしい」「盆踊りを広めたい」「子どもたちに自主性を持たせたい」という受講者の皆さんの熱意にも心動かされました。
私も同じように山口になにかしら貢献できたらと思うし、同じ境遇にあるお母さんやお子さんたちの力になれたらなと思い描いていることを、将来NPOとして活動していくことでお役に立てるのかも!?と少し夢が現実へと膨らんできた2時間でした。

<市民広報記者 藤岡>

おきがるを目指した講義行う講師の様子です。
おきがるを目指した講義に熱の入る講師
参加者が思うNPOのイメージがびっしり書かれたホワイトボードです。
NPOのイメージ、どれもうなずける!
全員で話し合いをしている様子です。
交流を交えながらの勉強会