山口きらめき財団主催のセミナーに参加してきました。
参加定員30名のところ、39名の参加があり、申し込み多数であったため、参加がかなわなかった団体さんもあったそうです。そんな方にも、少しでも参考になればと思いますので、レジュメにそって本セミナーのレポートをあげたいと思います。
山口きらめき財団が平成25年3月1日より募集している「きらめき活動助成事業」の申請書の書き方講座です。最終締め切りは5月31日の消印まで有効ですので、まだ間に合います!!
この助成対象となる団体は、山口県内で活動する①県民活動団体、又はNPO法人、②コミュニティ活動・ボランティア活動・NPO活動などの公益な活動を行う団体、③規則や会則があり、継続的に活動を行っている、又は行う計画のある団体です。
対象になる活動は、
○自主的・主体的な県民活動
○男女共同参画社会の実現に寄与する活動
○地域文化の振興と地域の活性化に寄与する活動
○特色ある郷土文化の保存・伝承に寄与する活動
・・・つまり、ほぼすべての分野が対象となります。
活動の段階や内容・レベルに応じた2つのコース・5つの事業がありますので要項を参照にしてください。
平成25年度 新きらめき活動助成事業の募集について(公益財団法人きらめき財団のウェブサイトをご参照ください)
このセミナーでは事前に、実際の申請書と同じ様式のシートを使って、申請書を書くという宿題が出ていました。私も実際に架空の申請書を作成してみたのですが・・・何度も手が止まってしまいました。締切直前になって書こうと思ってもなかなかできるもんじゃないと実感。
そして、どこが難しかったか、どこに時間がかかったか。
この書き方であってるのかなど、それぞれが質問をポストイットに張り出し、その一つ一つに財団の助成担当者より丁寧に回答していただきました。
ホワイトボードに張り出していくので、他団体の質問も参考にできるし、どの内容に多くの質問があるかが見えてとても参考になりました。
実は事前に配られていたシートにも、実際の申請書には書いていない書き方のポイントが赤で書かれてあったのです。それと合わせてみると、よりわかりやすかったです。
以下赤印のポイント
【団体概要書】
主な活動実績:事業内容だけでなく、どんな効果があったか活動のPRを入れるべし!
【事業計画書】
事業の名称:わかりやすいタイトルで審査員の心をつかみ、「内容」にストーリー性をもたせるべし!奇をてらったキャッチコピーではなく、事業のイメージが伝わるようなわかりやすいものがベスト!
例)笑顔がつなぐ!町も村もみんなで一緒に交流事業
事業の目的:前半に背景となる地域の課題や問題をあげ、後半にそれを受けての目的を書くべし!
【育成支援コース】
推進体制:役割分担を明確に!
期待される成果:社会・地域への成果・効果に+アルファ!財団側が助成する意図を読み取り、財団が受け取る成果もアピールすべし!
この記入欄は特に大きくとってあります。言い換えると、成果の見込めない事業に対して財団はお金は出してくれません。そのためにも事業の背景や目的は明確にしておきましょう!
今後の展望:具体的に!かつ夢を語るべし!
【事業収支予算書】
ここでのポイントは、
●納得できる予算内訳と自己負担金確保の努力を見せる事!運営にかかる費用、備品購入にかかる費用はできるだけ「助成対象となる経費」から外すべし!
●自己負担金0円はやめ、受益者負担・会費収入等を取り入れるべし!
●他の財団から助成金を申請しているもの、もしくは申請中、見込みのものがあれば正直に記入するべし!
●積算内訳を記載し、金額の大きいものについては「見積書」をつけるべし!
さらに、アドバイザーで講師の船崎美智子先生から、数々のコツ・ポイントをいただきました!!
よく、審査員から「助成金がとれなかったらどうしますか」という質問があります。それでもやるという強い使命を持っているかか見定められる質問です。
助成金が欲しいのではなく、目的を達成するために必要な事業だからやるんだということを忘れないでください。そのためにも、「事業実施の成果とその後の見通し」をたてることが大切です。
次は、基本中の基本ですが募集要項はよ~~~~~~く読み込むこと!!
対象・条件・審査基準はもちろんですが、ポイントは「過去の実績」も要チェック!過去、どんな団体がどんな事業で助成を受けたかを知ることで、財団の助成する意図が見えてきます。記入事例なども、チェック項目です!
講師曰く、「申請書はラブレターを書くつもりで書く!」
自分の思いや紹介ばかりをやたらと書き連ねるのはNGです。熱意を示すだけでなく、理論的な事も大事です。エッセイのように美しい文章である必要はないのです。
①書式を守る→成果をアピール
②簡潔にわかりやすく→図や表、太字や下線、箇条書き
③企画は具体的に→事業の内容はそれぞれ示しておく
④根拠のある数字を示す→見積もりをとる。会場費は複数調べ相場を把握する。
⑤メンバーに確認→誤字・脱字、専門用語やわかりにくい表現になってないかチェック。
目から、ウロコだったのは以前に落選した申請書は要保存というとこでした。なぜ、だめだったのか、問い合わせれば教えていただけるそうです。以前の申請書をたたき台にすれば、よりよい申請書が書けるだけでなくパワーアップした事業ができます。
どうでしょう。これだけコツやポイントがわかれば、一歩前進の申請書が書けそうな気がしませんか??
きらめき財団は広く門戸を開いてくれています。わからないことがあれば、問合せに対応していただけます。
まだ間に合う!「読む人の心を動かす」申請書を書きましょう!
<スタッフ 小田>