さぽらんて まちづくりカフェ <山口市協働ラウンドテーブル>

まちづくりカフェ、それは・・・年に1度、2月11日だけOPENするあったかカフェ。
まちづくりカフェ、それは・・・市民と市民が交流と会話を楽しむことだけを目的としたカフェ。
まちづくりカフェ、それは・・・山口のストーリーのこもったお茶菓子が味わえるカフェ。
まちづくりカフェ、それは・・・終わった後に、こころに動き出したい衝動を残すカフェ。

そんなまちづくりカフェからの活動レポート!

2月11日(祝)13時30分~16時30分。防長青年館大ホールにて、さぽらんての「まちづくりカフェ・山口市協働ラウンドテーブル」が開催されました。

これは、一昨年から行われている市民活動団体の交流会に、地域づくり協議会関係の方々、山口市協働推進課の職員の方々が加わったイベントです。
3者がお互いの良いところを知り「横のつながり」を密にしていこうという思いのもと、昨年に引き続き企画されました。

市民活動団体から12団体、地域関係者から13地区、中心市街地活性化協議会、行政関係者及びさぽらんて関係者の計61名が参加しました。

第1部(13:30~14:20)は今回参加の12団体のうち6団体による「市民団体活動紹介」が行われ、各団体3分間での活動紹介を行いました。
第2部(14:20~15:45)は「ワールドカフェ」という手法を用いたグループワークで「次世代の巻込みにむけて」をテーマに、参加者同士の理解を深めました。
第3部(15:45~16:30)は、交流タイム。そのあと話し合った内容をまとめる時間が設けられ、総評の後、全員で記念写真を撮りお開きとなりました。

そして、今回のカフェを盛り上げるストーリーのある茶菓子は、、、
鋳銭司の銭最中!
秋穂のえびせん!
地元の素材をつかった中国茶「楽楽(るる)」たちです!

●第1部「市民活動団体紹介」
協働推進課課長による開会のあいさつの後、6団体による3分間の活動紹介が行われました。
映像での活動内容の紹介のほか、笑いヨガを実際プチ体験したり、腹話術でのアピールもあり、第1部から活気にあふれたプレゼンタイムとなりました。
ポストイットに書き込んで貼る参加者からの質問も、たくさんあがっていました。

●第2部「ワールドカフェ」~今回のテーマ「次世代の巻き込みにむけて」~
市民団体、地域関係者、行政の3者に共通した課題である、運営側の人材不足やこういった活動を認知してくれる市民を増やすためにはどうしたらいいのか?ということで、「次世代の巻込みにむけて」をテーマに話し合いをすることになりました。

ここで使われた「ワールドカフェ」とは、全員を4、5人のグループに分け、しばらく議論したあと、進行役を除いた全員が席を移動し、また新しいメンバーと話し合いを始めるというもの。こうすることで参加者全員と話し合ったような効果が得られるとのことです。
気づいたことや問題点などはテーブルに貼られた模造紙に書き込んでいきます。

「子育て世代の巻き込みは本当に必要?」「何故巻き込めないんだろう?」「若い世代の興味のあることって何?」などのテーマで20分ずつ、テーブルを3回移動し話し合いました。
その後、最初のグループに戻ってきて振り返りを行い、自分が気に入ったアイデアや意見などを、ツボが描かれた画用紙に書き込み、壁に張り出しました。

模造紙への書き込み(一部抜粋)

【子育て世代の巻き込みは本当に必要?】
・「子どもの将来、日本のために必要!」
・「特に男性の巻き込みは必要」

【何故巻き込めないんだろう?】
・「親も子も時間がない」
・「参加するのに不安や支障がある」(託児がない、障害への理解がない)
・「参加しなくても困らない」
・「開催日程が合わない」(わざわざそのために行くよりも参観日などを利用するとよいのでは)

【若い世代の興味のあることって何?】
・「インターネットの利用」(投票や情報収集など)
・「メールなどでの口コミネットワーク」
・「自分たちが楽しめることには人が集まる」

「ツボ」に書かれたアイデア&意見(一部抜粋)
・地域での交流を工夫する(多世代交流、田舎の空き家を使うなどして自然体験、スポーツ大会、アート展など)
・若い人に任せてみる
・まずは若者へのアンケートを実施し、ニーズをつかむ
・子どもも親も楽しめるイベントにする

※全部に目を通した印象では「世代交流」や「楽しく活動する」という回答が目立ちました。

●第3部 交流タイム
お互いの理解が深まったところで、参加者全員による交流タイムが設けられました。
「ツボ」の用紙に書き込まれた意見を読んで意見交換したり、市民活動団体の方へ質問を投げかけてみたり、席についてワールドカフェの続きをしたり。
短い時間でしたが、みなさん最初の緊張もなく生き生きと交流されていました。

●おわりに

今回は「次世代の巻き込み」という必要不可欠だけれども難しい課題を、いろんな立場や視点から模索していきました。
ワールドカフェという今注目の話し合い手法で、世代や性別を超えて遠慮のない会話ができ、普段では話すことのないだろう立場の人の意見を聞いたり、自分の小さな意見に耳を傾けてもらえたり。
私は初めて参加させていただきましたが、自分が山口市のために意見を言っているんだという意識が芽生えた、とても価値のある有意義な時間でした。

人と人との直接の交わりがあってこそ地域が成り立っていくのに、近年、インターネットの普及などにより、直接会ってコミュニケーションをする機会も減っていて、直接自分の意見を述べるということもあまりないように思います。
今回のターゲットである「次世代」や「子育て世代」は特にこの傾向が顕著なのではないでしょうか。

情報があふれる時代ですが、私たちはなかなかそれをうまく選べないし、流されてしまいがちなように感じます。
だから、情報を発信する側も情報を受け取る側も、受け身で待っている時代ではない。
いいと思ったことは自ら発信していく、絡んでいく。
そして、周りを巻き込んでいく。
そうすると、おのずと「次世代の担い手」たちも巻き込まれていくのではないでしょうか。

そのきっかけを作るこの「まちづくりカフェ」を継続し、もっと発展させていけたらいいと思います。

市民広報記者 藤岡

2012.2.11の大交流会レポートはこちら

2011.2.11の大交流会レポートはこちら

笑いヨガのプレゼンで盛り上がる会場です。
笑いヨガのプレゼンとても盛り上がりました!
ワールドカフェでで参加者同士の親交を深めています。
ワールドカフェの様子
ワールドカフェで模造紙いっぱいにアイデアが書かれました。
ワールドカフェの足跡・・・
巻き込みのツボを見ながら、参加者同士で交流をしています。
巻き込みのツボを見ながら、交流
最後に参加者全員で撮った記念写真です。
最後に記念写真を撮りました