NPO法人運営研修会 第1回「NPO講座」

平成23年7月7日(木)13:30~15:30、NPO法人を対象とした運営研修会「NPO基礎講座」が開催されました。参加法人は、ひつじの会、山口県就労支援事業者機構、支えてねっとワーク、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会、山口せわやきネットワークの5団体でした。
講師を務めるのは当センターの平野 雅彦です。

今回はNPOとは何か?から始まりました。
みなさんの周りでも耳にしませんか?NPO、NPO法人。たいていの人は「ボランティアをする人達でしょ?」とあいまいな答えで返していると思います。
○NPOとは
ずばりNPOとは「非営利」で「公益」の活動を行う「非行政」の「組織」です。
分かりにくいですね。例えば、ある社会サービスを提供するには、政府・自治体などが行なおうとすれば広く多くの人の了解が必要になってきます。企業であれば利益が上がる見込みがないとサービスを提供することができません。NPOとは、こうした政府・自治体や企業では扱いにくいニーズに対応する活動を自発的に行う組織ということです。NPOは市民に支えられて活動している場合が多いのですが、ここでいう市民は国民とはまた違います。市民とは地域や社会の課題に気づき、自らが必要性を提起して若しくは呼びかけに呼応して、営利を目的とせず行動する人を指して言います。
ただ現在のNPOはまだ組織にはなりきっていないのが現状です。システムは整っていても機能しなかったり、思いはあっても形(ビジョン)にすることができていない団体が多いそうです。

○ボランティアとは
ボランティアは自発的または自主的に報酬を求めないで活動するる人々を指します。一昔前まではボランティアの活動領域は地域で行われていましたが、近代化、国際化が急速に進むにつれて、国際的な活動に至るまでに拡大していったそうです。ただ、昔と今は定義も変わっていっているそうです。そして、災害がきっかけで脚光を浴びるようになりましたが課題もあり、そこで法人格の必要性がでてきたのです。(日本大百科全書(小学館)
ボランティアは人を指す言葉で、NPOは、組織を指す言葉です。
講座では聞きなれない言葉が沢山でてきましたが、一部のせます。

○定款とは
公益法人・会社・協同組合などの社団法人の目的・組織・活動などに関する根本規則。また、それを記載した書面。NPO法が施行され必須になった。

○会則とは
会に関する決まり。会規。
定款・会則は重要だが、重要視されていないのが現状。信頼・信用性を図るためには必要不可欠。

○特定非営利活動促進法(通称:NPO法)とは
特定非営利活動を行う民間非営利団体に法人格を与え、公共サービスやボランティアなど社会貢献活動の健全な発展を促進して公益の増進に寄与することを目的とする法律。平成10年(1998)施行。

今回講座に参加して思ったことは、まずは参加することに意義があり、そこから自ら勉強していくか、講座を受けて講座を受けて終わるかは本人次第ということでした。何となくわかっていても人に聞かれたときに説明ができなければそれはわかっていないのと同じです。よくセンター次長が言葉は似ていても漢字が違ったら意味は全く異なると言っています。自分の解釈で言葉の意味をつくり上げている場合も多いと思います。

というわけで、今回は時代とともにニーズが多様化し、市民の活動やボランティアのあり方が変わり、NPO法人は行政や企業と並ぶ力を求められてきているという内容で終了しました。

次回は7月14日(木)13:30~15:30
『NPO法』(法律)について講座が開催されます。
なお、23年6月にNPO法が大幅に改正され、来年4月1日から施行されますが、この改正NPO法の説明もありますので、この機会に是非ご参加ください。
申込みは、7/12(火)までに「さぽらんて」へ!

さぽらんてスタッフ:とびた

集中して話を聞く参加者です。
NPO講座の様子です