市民活動充実講座レポート『団体紹介パンフレットづくり』

2月22日(日)10時からさぽらんて会議室にて講座を開催しました。
終了が16時という長丁場でしたが、4団体(ピース☆バンビーノ、シティカレッジOB会、NICUママネットのびっこ、NPO法人山口せわやきネットワーク)の参加がありました。
講師は、小松恵美さん。県民活動支援センターで県民アドバイザーとして活躍される一方で、ご自身もオレンジスマイルという市民活動団体を立ち上げ、インターネットを通して、山口県の元気人を紹介・つなげる活動や、インタースマイルプランニング代表として得意なワークショップのファシリテーターとして様々な講座企画や運営などをされています。

まずは、自己紹介からスタート。団体名・名前・参加目的を紙に書き、初心表明をしました。

次にリラックスしたところで「団体紹介パンフレットってなんだろう?」をテーマに以下に挙げる項目について、ワイワイ言いながら思いつくことを出し合いました。

広報物にはどんなものがある?
⇒パンフレット、チラシ、ホームページ、ブログ、会報、
ポスター、新聞、コチコミ、メルマガ、名刺、看板、
メディアなど

パンフレットに掲載されている項目は?
⇒商品名、活動、キャッチコピー、問合せ先、商品効果、値段、
写真、スケジュール、使った人の感想、商品の説明など

良いパンフレットってどんなもの?
⇒読みやすいこと、嘘がない(信頼できること)、サイズが大き
すぎず・小さすぎず、冊子の重量が重すぎないなど

良くないパンフレットってどんなもの?
⇒読みにくいもの、嘘がかいてある、不快感を与える、誹謗中傷、
言わんとすることがわからないなど

今度は少し集中するワークです。
参加団体が持参した広報誌やチラシ・パンフレットをコピーしたもの(白黒にすることで、色などに左右されず、客観的に見ることができる)を回し、一人ひとりが好きな色のペンで愛情をもって良くするための質問・アドバイスやここはスゴイというところを書き込んでいきました。

戻ってきた自団体の広報誌などを、どんなことが書かれているのか、ちょっとドキドキしながら見返し、それを読んで感じたことを発表しました。
「なるほど気付かなかった」「見て見ぬふりをしていたが、やっぱりそうか・・・」「直そうと思っていたとこが、意外にも良い評価をもらった」など、どの団体ももらったコメントに頷くことしかり!

勇気?をもらった団体へ昼食まえの次なる試練です。
講師が用意された“正体を明かすための情報シート”を使って、私たちって何者なのか、自分たちの団体について整理しました。

記入項目は、
組織のミッション(社会的な使命)
活動内容(何のために/どんなことをしているか)
・活動の歴史、実績
・活動設立のきっかけ(いつ、どこで、誰が、なぜ、どんなこと
をはじめたか)
・団体のチャームポイント
・ひとことPR
・団体の方向性
・現在力を入れていること など

スラスラ書けるところもあるのですが、実際は口ではわかったようなことを言っていても、いざミッションなどを文章にするとなるとなかなか難しいご様子・・・。

血糖値が低くなって集中力が落ちてきたところで、昼食タイム♪

暫しの休憩の後、再開です!

さあいよいよパンフレットづくりに挑戦です!
講師から2種類のシートが配られました。
パンフレットの目的を絞ろう
・何を一番に伝えたいのか
広報する相手(ターゲット)を決めよう
・一番伝えたい相手は誰なのか

一番伝えたいこと・相手が定まったところで、午前中のワークの中でもらった温かいアドバイスを参考にしながらパンフレットを開始しました。
生みの苦しさを味わった各団体のみなさん。手書きで作った団体、パソコンを用いた団体、形に凝った団体、それぞれに工夫されたものができあがりました。コピーしたものを、またペンを片手に、愛情を持ってもっと良くなるための回し読みをしました。その時に、ピンクのポストイットには良いところ、イエローのポストイットには質問やアドバイスを書き込み団体が作成したパンスレットに貼っていきました。
もらった温かいアドバイスを、みなさんうれしそうに読んでいました。

最後に、参加者の感想を聞きました。
・すっきりしました。こんな展開になるとは思っていなかった。来て
よかったです。
・外に目を向ける大切さを知りました。
・自分たちが当たり前と思っていることが当たり前ではない。当事者
である自分たちの殻の中に入っていた。もっと知らせることが必要
と感じた。
・違う目で見てもらうことの凄さを体験!麻痺してしまった自分たち
では気がつかないことを気づかせてもらいました
・パンフ、作ります!!!
・疲れたけど皆さんの前向きオーラで一歩前進!

参加者のみなさんの感想に主催者側も開催して良かった~と充実感をいただきました。
これも、講師の小松さんの柔らかい口調のファシリテーションと、周到な準備と、適切なアドバイスのお陰だと感謝いたします。小松さんが「みんなが先生になってやるのがいいよね!」と言われたのがよくわかりました。ありがとうございました。

自分たちのパンフレットをじっくり見る参加者。
自分たちのパンフレットをこんなにじっくり見たことはなかった・・・。
参加者からでてきた良いパンフレット・よくないパンフレットのイメージが書かれたホワイトボードです。
参加者からでてきた良いパンフレット・よくないパンフレットのイメージ
真剣に新しいパンフレットを製作しています。
午後からの新パンフレットづくり。みんな真剣です!