日 時:平成18年2月25日(土)13:30~15:30
講 師:国際理解をとおして国際交流を深める会
代表 小島 富美子さん
※現在、周南市立小学校の養護教諭。
96年からインド・スリランカ・ネパールの小学校を通じて、教育交流を開始。99年より近隣の小中学校に呼びかけて文具を集め、ネパールの子ども達のもとへ自分自身が運ぶという活動を続けられている。
まずは民族衣装への着替えから・・・先生はもちろんのこと、参加者、私たちスタッフまでもが先生のサリーでおしゃれに変身し「ナマステ~(こんにちは)」の挨拶でスタートとなりました。
□実践報告
昨年の夏、周南地区の中学3年生の男子生徒が同行したネパール訪問活動をDVDで報告。
約30分間、先生の説明を交えながら活動の様子を伺いました。
映し出された教室にはこれまでに先生が日本から持参されたお土産が壁に貼ってあるのが見えます。外国人と接することの少ない彼らにとって日本からの訪問者はとても喜ばれ、今回は一緒に行かれた仲間が得意のバルーンアートで、子どもたちに大人気!ますますの盛り上がりを見せたようです!
数年前、たった一人っきりでリュックを背負って始まった活動も、今では常時6、7人、200kg以上の荷物を持っていく活動に・・・。ボランティアとは続けることに意味があり、それにより拡がる活動を実感。特別なことではなく誰もができるボランティア~そしてボランティアは私たちが息をするようにするもの~続けるためには頑張りすぎる必要はないのです。“物”だけを届けるのではなく“心”を届ける活動です・・・と小島さん。
またネパールの子どもたちは栄養状態が良くないので、日本に比べると痩せて小柄な子どもが多いのが特徴。小学校は5年、中学校2年で義務教育。同じ校舎を使って勉強しています。なぜか教師は全員男性。山の上の学校だから??なにせ大きな道に出るまで山道を2時間は歩く。最初は4時間くらいかかっていたけれども、何度も行くうちに、近道を探して最近では2時間くらいで行けるようになった・・・とのこと。
高校は滅多にいくことはないが、1年間の学費は日本円で3万円位必要。
まだまだ日本に比べればいろんな意味で不都合はあるけれど、みんなの輝く瞳にはいつも小島さんのほうが“元気づけられる!”とおっしゃっていました。
□国際理解って何?
・トイレに紙のない国
普通の家にはまだトイレのないことも多く、庭先で用を
足すことが多い。
・手で食事をする国
食事は右手で・・・左手は不浄なので使わない。(トイ レの時に使う)
・民族衣装で一生をおくる国
ほとんど民族衣装で過す。一人、200着くらい持っている。
≪参加者の感想≫
◇国際協力に関することがしたくて・・・
さぽらんてのホームページを見て参加。
◇今まで外国に行ったことはあるが、発展途上国にいったことはないので行ってみたい。さぽらんてのホームページを見て参加。
◇今、自分に出来ることは何か?考えさせられた。3月9日に韓国に帰るが、今勉強している日本語の実力を何に使うのか?自分だけの為に使うのだったら意味がない。山口の人やさぽらんての人にお世話になったことを忘れずに、韓国で日本人の為に何かしたいと思った。
◇小島先生をみていて素晴らしいと思った。今の若い人は自分のことだけで精一杯。先生はネパールの人たちのためにしていることは、すごいなあ~と思った。気持ちはあるけれども、それを実践するのが難しい。自分の意思ではなく誘われて参加したけど、今となっては本当に参加してよかった~と思っています。