仕事を継続させるためには ~ サービス管理責任者便り 

グループホームには5名の利用者がいます。そのうち1人の利用者が12年間勤めていた仕事を辞めました。
 すぐには仕事がありませんでしたが、就労移行支援を受け、障がい者を初めて雇用した会社で働くことになりました。会社側は本人の職場での姿に驚きを感じ、改善の要望が出始めました。そこで障害者就業・生活支援センターに会社とのコミュニケ-ションをとってもらうことにしました。
 グループホームでは、生活面で不足していた雑巾の絞り方、タオルのたたみ方を練習し、作業服は、毎日洗濯をして新しいものを持参させることにしました。それだけでは解決しないこともありますので、関わった支援者5名で、月1回会議を開くことにしました。
 改善要望は毎日あります。会議を重ねるうちに初めは分からなかった会社の熱意に感謝の気持ちが湧いてきました。
 会社の担当者とも関係が良くなってきています。
 仕事の継続は、本人の努力だけに求めず、体験やコミュニケーション能力の不足している彼らの代弁者として、支援のあり方を考える必要があるのではと考えます。
 ・・・・・・・・・サービス管理責任者 安江美行