日本ファンドレイジング協会の認定ファンドレイザーである柿沼瑞穂さんを講師にお招きし、寄付先に選んでもらうために何をどう伝えれば、より団体の魅力が効果的に伝えるかを戦力的に考えるワークショップを開催しました。
令和5年4月23日開催。活動歴50年にのぼる老舗団体さんからこの4月に立ち上げのほやほや団体さんまで、総勢7団体18名の方にご参加いただきました。開始前からにぎにぎしく団体交流も見られ、活気に満ちたスタート!
まずは到達目標を共有
★団体紹介と寄付のお願いをA4サイズ一枚「ペライチ」で作成
★ペライチのブラッシュアップ
なぜペライチなのかというと、「人は2枚目は見ない」から。そう、熱い思いを伝えようとするとき、長くなりがちですよね。でも熱ければ伝わる、長ければ伝わるというのは誤りです。その熱い思いを簡潔に見える化するトレーニングのためのペライチなのです。
講師から、「寄付者の心理」や「団体活動の棚卸し(7つの抑えるべきポイント)」、「人の心が動くストーリー3つの要素」のレクチャーを受け、それぞれのストーリーを書き出すワークを行いました。
「人は正しいから心が動くのではなく、心を揺さぶられるから動く」のだそう。それは感動や共感、時に危機感であるかもしれません。団体内でのワークの様子を伺っていると、「私がこうだったから」と活動を始めるきっかけになるエピソードが聞こえてきました。過去の統計や専門家の示す根拠はもちろん大事なのが前提ですが、当事者のエピソードほど力強い説得力をもつものはありません。
ストーリーを書き出したあとは、いよいよそれを「ペライチ」にまとめ発表です。
ターゲットを絞りなおしたり、既存のデータに数字では見えてこない実情を足したり、意外な新情報を加えたりと、それぞれに試行錯誤しながら取り組まれていました。そんな互いの姿を横目で見ていたからか、発表を聞く際も真剣そのもの。他団体の発表の気づきを「よい点」「左脳で感じた点」「右脳で感じた点」の3つの視点でフィードバックしました。
そして、「実践型」と銘打っているのは理由がありまして、今年度実際に寄付を呼びかける場を準備しております。小学生から大学生を対象とした「寄付の教室」という社会貢献教育プログラムに登壇して、寄付先に選んでもらえるように児童生徒にプレゼンしていただきます。相手は、子どもたち・・・これはさらなる戦略が必要ですね。今からちょっとわくわくドキドキ・・・こうご期待!
<スタッフ 小田>