「心」はどこに? ハートリンク・プロジェクト交流会

12月12日(土)14時からハートリンクプロジェクト交流会がありました。

「なにかやってみたい」ムズムズ市民、社会に対して漠然とした不安を感じているモヤモヤ市民の方たちが、社会やまちを良くしようと取り組んでいる市民団体の活動に参加された体験を共有しました。

まず、それを取材した市民広報記者からの報告と体験参加者へのインタビュー。
(5つの団体が市民の受け入れを表明し、特に参加者の多かった団体を紹介します。)

知的障がいのある若者が地域で自分らしく暮らせるように「グループホーム」の運営、ほかの若者との交流「本人余暇活動」の支援を行っている『ひつじの会』では、今回、「本人余暇活動」として、大学生と一緒に自分たちで料理を作りました。
参加者は「障がい者との関わりを持ったことがなかったので参加しました。日頃付き合う人々とは違いとても緩やかな時間が流れ、とても楽しかった。」「ボランティアの学生と子ひつじさん(障がいのある若者)の関係がとても良く、
(この活動は)子ひつじさんもだけど、社会へ今から出て行く学生さんを育てているようでした。」

もっと身近に芸術活動を楽しんで心豊かに暮らしてもらいたいという願いを持ち、ワークショップや芸術家の表現の場をサポートしているYAN(山口アートネットワーク)では、若いお母さんたちが平和について考える機会を持ちたいと企画した『ピースDAY』等に、アート缶バッチの工作ワークショップで参加しました。特に子どもたちが、身近な雑誌やカタログを素材として、気に入った絵や写真を切り取りバッチにして身につける・・・作る楽しみに目を輝かせていました。運営ボランティアをした参加者は「アート(芸術)っていいなと思いました。缶バッチ作りを通して、生活の中の身近なものが少し工夫をすればすばらしい“アート”になるのだと知り、製作中の子供たちの真剣な表情がとてもよかったです。」「代表者のパワーのすごさを感じて自分もエネルギーをもらったような気がします。」

他にも市民を受け入れた団体からは、「お祭りに来てくださる方たちの浴衣の着くずれを直したり、帯をおしゃれに結んだり・・・もっと着物に親しんでもらえるように活動をしているが、若い方がボランティアとして受付や案内をしてくれたので、利用する人も多く、楽しく活動ができました。」「参加者が少なくて残念。PR不足なのかな・・・」「ボランティアを受け入れるのにもっと自分たちがどうしたい、どうすればいいかをよく考えておけばよかった。」「自分たちの活動を知ってもらえて、うれしい。」と言った声がでてきました。

ゲストトーク『楽しむ達人になるために』では、やまのいたかしさん(笑楽人会員)のお話。
市民活動にも暮らしにも、楽しむ・楽しませるヒントをいっぱい教えていただきました。
・どうしても読んでほしい文書が入っている封筒には、「9時以降にあけてください」「手を洗ってから読んで」と、一筆書くと必ずあけて読んでくれる。
・ボランティアをする人は、いい加減(ちょうど良い加減)でない続かない。
・食事は何を食べるかではなく、誰と一緒に食べるかが大事。
・市民活動は大人の部活動、好きだから出来る部活。だから、目の前にあることだけを頑張る。楽しかったら、人はやってくる。
・「心」は人と人の間にあるものかな。

話しの間には、ちょっとしたゲームもあり、参加者全員、真剣に挑戦していました。
最後はやまのいさんの歌にあわせてみんなも一緒に歌い、今日お世話になった人たちと握手し合いました。

「感じる。気づく。そこから始まる。」というテーマのハートリンクプロジェクトも、今回の交流会で最後です。
「いろいろな人と出会えてよかった。」「ボランティアの人の気持ちが知れた。」「他の団体のこと、今まで知らなかった。」「もっと楽しもう!」などの声があがりました。

交流会が終わっても、あちらこちらで話を楽しむ人たちが・・・。ココから何か生まれてきそうな予感がします。

やまのいさんのお話にあった、人と人の間にある「心」。それを増やして(人と人がつながって)、やさしく育てることができたら、どんなまちになるのかな?と楽しい気分になった交流会でした。

お話されるゲストのやまのいさんです。
ゲストのやまのいさん
笑顔の参加者です。
笑顔、えがお
歌を歌うやまのいさん。
歌もあり!のトークショー