今回の講座レポートは、参加者の原田章子さん(Yan:活動の詳細は電子図書館をご覧ください)が講座参加の成果物として内容をまとめてくださいました。
平成17年11月17日(木)、山口市市民活動支援センター‘さぽらんて’にて‘サンデー山口’編集記者・野稲絵美さんによる『文章の書き方講座』が行われました。
いつもは人のことを紹介する立場である野稲さんから、自分がどうして取材を始めることになったのかというきっかけ話や、記者としてかけ出しの頃の体験談をふまえて、文章を書く時の心得とコツを勉強しました。さて、その心得とコツとは?
①自分のアンテナを高く張りましょう!
まずは、何にでも興味をもって自分にアンテナを高く張ることが大切です。たくさん情報の引き出しを持つ事が出来ます。
新聞や雑誌、ニュースを見る他にも、普段の暮らしの中での出来事や出会い、自分が街を移動しながらでも「何かないかな?」そう思っていると、いろんなことに気がつきますよ。
②百聞は一見にしかず!
情報集めは、人に聞くのが楽で早いです。でもここは、自分の足をつかって出来事の場所に行き、自分の目で見てしっかり理解をします。その一歩が、文章に奥行きを持たせてくれます。
③多角的な視点を持ちましょう!
人の意見は様々です。話を聞いていると、つい特定の意見や見方にかたよってしまいがちです。多くの人に情報を伝えるためには、公平で多角的にモノ事を見る視点が必要です。ハッキリわからない、疑問がある。そんな時は、迷わず専門家に聞いたり、辞書やインターネットで調べてみます。誤った情報ほど、怖いモノはありません。
④自分の意見をしっかり持ちましょう!
とにかく一度、文章を紙に書いてみます。知りえた情報は、あれもこれも伝えたい。気がつくと、だらだら長い文章になってしまい誰にも伝わりません。
自分は、何を伝えたい? 何が大切? 思い切って文章を省いてみます。自分の意見をハッキリと持っていたら、何を省けばよいのかがわかります。
⑤最後に、もう一度文章を声に出して読んでみましょう!
自分の声を耳で聞くことが大切です。さて、あなたの文章は、一言で説明ができますか?
一言でいえるなら、きっと大丈夫です!
今では‘サンデー山口’の顔とも言える野稲さんは、「山口を知りたい!」そんなことがきっかけで普通の主婦から記者になったそうです。興味のあることを毎日記事にしては書き直し、やっとコツを得たのは1年後。「書かないと文章は上達しません!」とニッコリ笑う顔がとても魅力的でした。
そんな野稲さんも、文章を書くのがつらくなったことも多々あったとか。でも、山口を知ることが出来る。また、人との出会いが楽しくて記者を続けてきたそうです。
私もそんな1人になりたいと思いました。
あなたは、誰に、何を伝えたいですか?
取材をする時(情報を集める前)から、はっきりと自分の中で目的を持っておくことが大切です。
●記事を書く時の基本
1.ポイント!
「3C 」
①わかりやすく ②簡潔に ③正確に
2.6つの要素がありますか?
「5W1H 」
①いつ ②どこで ③だれが ④なにを ⑤なぜ ⑥どのように
3.3つの視点を持ちましょう!
「1Y2T」
①過去・経過 ②現在・現状 ③将来・展望
●ここを注意して見よう!
① 主語と述語をハッキリさせよう。
② プラスのイメージの言葉を使おう。
③ 言葉の重複を避けましょう。
④ 漢字を減らそう。
⑤ 優しい言葉で書きましょう。
上記のアドバイスを参考にまず『書いて』みましょう!