2月11日(土)13時30分~17時。大殿地域交流センターにて、さぽらんての「大交流会&山口市協働ラウンドテーブル」が開催されました。
これは、去年から行われている市民活動団体の交流会に、地域づくり協議会事務局の方々や地域交流センター職員、山口市協働推進課の職員の方々が加わったイベントです。
3者がお互いの良いところを知り「横のつながり」を密にしていこうという思いのもと企画されました。
市民活動団体から9団体、地域関係から11団体、行政から「協働推進課」、さぽらんて関係の計48名が参加しました。
前半(13:30~15:30)は「ワールドカフェ」という手法を用いた話し合いで「市民の巻込み」をテーマに、お互いの理解を深めました。
後半(15:30~17:00)は、お茶をいただきながらゆったりと座談会。そのあと市民活動団体のPRや質疑応答の時間が設けられ、総評の後、全員で記念写真を撮りお開きとなりました。
●前半のまとめ。「ワールドカフェ」。テーマ「市民の巻込み」
協働推進課課長による開会のあいさつの後、事前アンケートの結果報告が行われました。
そこで、3者に共通した課題である、運営側の人材不足やこういった活動を認知してくれる市民を増やすためにはどうしたらいいのかということで、「市民の巻込み」をテーマに話し合いをすることになりました。
ここで使われた「ワールドカフェ」とは、全員を5、6人のグループに分け、しばらく議論したあと、進行役を除いた全員が席を移動し、また新しいメンバーと話し合いを始めるというもの。こうすることで参加者全員と話し合ったような効果が得られるとのことです。
気づいたことや問題点などはテーブルに貼られた模造紙に書き込んでいきます。
1回目は「若者の巻込み」。2回目は「働き盛りの巻込み」。3回目は「定年後の巻込み」というテーマで、それぞれ20分ほど話し合いました。
その後、はじめのグループに戻ってきて振り返りを行い、自分が気に入ったアイデアや意見などを、ツボが描かれた画用紙に書き込み、壁に張り出しました。
・あるグループの模造紙への書き込み(一部抜粋)
「若者の巻込み」
・「キーマンを探す」(思い立った人が主体となって動く体制)
・「ネットコミュニティの中ですすめる」(主にツイッター)
「働き盛りの巻込み」
・「休日は休みたい」・「気持ちに余裕がない」・「自分がストレスを感じないことなら参加できるが…」・「講座の後に2次会をすると、参加者(男性)が増えた」
「定年後の巻込み」
・「子供が参加するイベントだと、両親、じいちゃんばあちゃんがついてくる」
・「年代によって情報を得る媒体の把握」
・「ツボ」に書かれたアイデア&意見(一部抜粋)
・息長く繰り返し呼びかけていくことが大事。また呼びかけ方もセンスが必要。
・人の役に立ちたい気持ちをくすぐる
・顔と顔の見える声かけ
・魅力的な楽しいイベントを仕掛ける
※全部に目を通した印象では「声かけ」や「キーマンを探す」という回答が目立ちました。
●後半のまとめ。座談会・PRなど
お互いの理解度が深まったようで、ハーブクッキー(今回参加しているコミュニティ友志会から)、ドライフルーツ入り紅茶(茶座さんから)をいただきながら、ゆったりと意見交換。
そのあとは、PRしたいグループの発表や、質疑応答に。
●おわりに
どうも市民活動団体、地域、行政の間には、お互いがお互いの活動のことをよくわかっていなくて、疑心暗鬼になっているという構図があるようです。
最初は、意思の疎通がうまくいかないこともあるかもしれませんが、誰かに自分のことをわかってもらうためには、会って話をする。しかも何回も。これしかありません。
「市民の巻込み」でも有効な手段として多かった意見は「声かけ」でした。
私事ですが、自分が行うイベントに参加してもらうために、この冬はいろんな人に声をかけ、何回も会って説明して、準備して本番を迎えるということをやりました。
本番よりその根回しの部分が本当に大変でしたが、でもそれをすることで、相手に熱意が伝わり信頼関係が築けるのだと思います。
市民活動団体、地域、行政が顔を会わせる機会を設け、継続すること。
このこと自体が意味のあることで、大切なことなんじゃないかなと思いました。
市民広報記者 藤山