2月11日金曜日(祝日)、14時から17時まで湯田地域交流センターにて「さぽらんて大交流会」が開催されました。
市民活動団体・地域コミュニティ・山口市役所から17団体、計50人が集まりました。
まずは、さぽらんてセンター長より開催挨拶がありました。
次に、さぽらんてスタッフより大交流会の説明がありました。
■ワールドカフェ『多老社会』を考える
ワールドカフェという話し合いの手法で進められました。
9つのテーブルで4・5人の小グループで1つのお題について話し合い、時間が来るとお題とメンバーを変えてまた話し合いました。
□自己紹介
テーブル内で簡単な自己紹介からはじまりました。
「自分の名前・団体」と「今日は何を楽しみに来ましたか?」を1人2分で話しました。
「いろんな人・団体を知りたい!」という沢山の参加者の声がありました。
□テーマ①多老社会ってどんな社会?
<マイナスなイメージ>
・税金では支えることができない社会
・介護・介護が必要な人の介助が必要
・若者減少・少子高齢化・若者少数派社会
・社会の生命力が衰える
<プラスなイメージ>
・老人力
・健康ブーム
・共生社会・バリアフリー
<疑問>
・誰が経済を支えるの?
・食はどうなるの?
・農はどうなるの?
・そもそも老人っていつからいうの?
グループ毎にテーブルの模造紙にカラーペンでカラフルにいろいろな意見が書き出されました。
□20年前の山口と20年後の山口、人口はこうなる!
さぽらんてスタッフの渡辺さんより、20年前・現在・20年後の人口統計からみる山口市の説明がありました。
20年前7人に1人だった65歳以上は20年後には3.2人に1人になるという説明がありました。
20年前と20年後では
14歳未満は58%。
15歳から65歳未満は85%。
65歳以上は20年前と20年後では206%。
75歳以上は302%。
子ども・生産年齢人口は減り、老人が大幅に増えるということです。
□テーマ②山口市の未来予想図
20年後の衝撃的な数字を目にした後、話し合いのメンバーを変えるため、テーブルを移動して「山口市の未来予想図」について話し合いました。
・パワフルな高齢者が増える
・老人にやさしい地方都市
・お互い様の社会。ご恩送り。「自分がどう生きたい=どう死にたいのか」考えて、今から「人に迷惑をかけたくない→かけてもいい人間関係をつくる」。
どんな社会になっているか、20年後の当事者としてどうありたいかなどの意見が出ました。
多老社会を切り口に、自分たちの活動へとリンクした話に熱が帯び、どのグループも模造紙にたくさんの意見が書き足さされました。
□テーマ③山口市がこうなったらいいな
話し合いのメンバーを変えるため、テーブルを移動して、「20年後の未来にむけて山口市がこうなったらいいな」を話し合いました。
・死に方講座が必要
・生きがい講座がほしい
・空き家を借りて、子ども・高齢・障がい者みんなが集える家があればいいな
・老人の活躍する場が増えるといいな
・地域は年齢層にあったイベントに、行事の衣替えをしてほしい
・地域は若者に向けた情報発信も必要
・今は将来を支える世帯が悲鳴をあげている。もっと子育てに力を入れてあげないといけない
・自然を生かした交流で、子ども達が思い出をつくれるまちになってほしい=出て行く人だけでなくとどまる人・戻ってくる若者も増えるのでは?
・新しい社会を支えるシステム・寄附のシステムをつくる
・老人が引きこもらないシステム・生き生きできる仕組みをつくる
・自治会の活動を見直す
など具体的になこと・今必要なことにも話がおよびました。
カフェということで、八宝茶を飲みながらリラックスした雰囲気で会話がすすみました。
模造紙は、紙いっぱい、いろいろな意見に○や矢印やネットワーも書き足されました。
■フリートーク
水色と黄色2色の用紙に「こんな将来、あったらいいな、できたらいいな」と「今日印象に残った言葉」を参加者全員が書きました。
9つのテーブルの模造紙と、アンケート用紙すべてを貼りだしてながめながら、自由な交流タイムになりました。
テーブルを立ち、参加者それぞれ好きに場所をかえ人をかえ話が弾みます。ちょっと連絡先いいですか?という場面もありながら、ワールドカフェで気になった人との会話がはずんでいました。まるで団体さんと団体さんのお見合いみたいでした。
■振り返り
貼りだされた模造紙や用紙を前に、大交流会振り返りとなりました。
「高齢者は元気で長生き!老人活動支援センター」「誰でも集える場所」といった老人の活躍する出番(ソフト面)に関するアイデア・意見が多くだされました。
また多老ということは、子どもが少ないと言うこと。子育て家庭に対する支援に関しても活発な意見が交わされました。
そして「多老社会は、社会のシステムを変えるチャンス!」重たい荷物はみんなで背負って、みんなでできることをちょっとづつしよう!ということで記念撮影してお開きとなりました。
■感想
多老社会というテーマにマイナスなイメージが強かった私ですが、参加者の皆さんは多老社会が抱えるであろう課題に、とても前向きに意見を出し合っているのが印象的でした。
私はみなさんのテーブルをまわりながら気になるキーワード・気になる人・団体さんをみつけましたよ♪
次は取材でなく輪(話)の中に入りたいなと思いました。
市民広報記者 千々松
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