さぽカフェ~共育を考える第3章~市民記者レポート

7月8日(水)13:30から、さぽらんてにて『さぽカフェ~共育を考える 第3章~』が開かれました。(共育とは、学校・家庭・地域社会が連携し、子どもたちが地域と共に生きる力と豊かな心を育むことです)
参加者は前回、前々回に引き続き、市協働推進課の方を始め、「山口市子ども会育成連絡協議会」「やまぐち路傍塾」「山口子育てねっとめぶき」「キッズクラブ ふぁいと!」「特定非営利活動法人あっと」の皆さんです。

3回目となる本日は、前回・前々回の振り返りはほどほどに、次のステップへと足早に進められました。(なぜなら…毎回、予定の2時間があっという間に過ぎてしまうから…)
①子どもを自由に遊ばせることへの親の不安を解消するには。
②子ども世代と関わりのない大人の子どもへの理解を深めるには。
③子どもを取り巻く大人同士の絆を取り戻すには。
この3点について、ワークを始めましたが、それぞれを個別に切り離すことは出来ず、相互作用のある中で意見を出していきました。結果、①親が何に不安を感じているのか情報収集が必要であること。その結果を踏まえてどうあるべきか。対策案を練ること。豊かな子ども時代を過ごすには『地域』の存在が必須であることから、②地域をあげての異世代交流や、座談会を通しての③大人同士の関係作り、「よその子は知らない」「我が子だけ」という意識の払拭。大人の意識改革…などなど。これから大人がどうしていくべきか、具体的な意見が出されました。

娘はこの7月から活動の拠点を山から川に移しました。と表現すると、どんなところなの?と思われるかもしれませんが、昔ならではの普通の幼稚園です。自然に感謝し、四季とともにスタイルを変化させていく幼稚園です。自然が園舎なのです(もりのこえんのブログ http://morinoko7789.soreccha.jp/)。始めはスタッフさんの導きがありますが、それはちょっとしたスパイスであって、自然と向き合い創造していくのは子どもたち自身です。また、ご近所の方々にも見守られ、草笛を教えていただいたり、畑の作物を見せていただいたりもしているそうです。根気強く見守ってくださるスタッフさん、声をかけてくださる地域の人々のおかげで、園に通う子どもたちは、スパイスを知識としてインプットするだけではなく、体験することで、知識を知恵に変えているのだと思います。園での話をする娘はどこか自信に満ち溢れています。いろんなアンテナを張り巡らし、吸収していくスポンジのような三歳児…。草笛の吹き方を、マッチのすり方を覚えました。ガマンすること、小さい子に手を差し伸べることを覚えました。私は人との関わりを通して娘が人間形成されていくことを実感しています。

『地域』の大人も昔はみんな子どもだった…。自分たちの子ども時代がどうだったか、「よその子」を「我が子」に置き換え、子どもも大人も『地域の宝』となる大きな学び舎に地域がなれればいいなと思います。
これまで3回にわたって行われた『さぽカフェ~共育を考える~』は今回で一旦終わりとなりますが、
秋にはさぽカフェの流れをまとめたかわら版を発行し、またさぽカフェで出てきた必要な機能をもとに子ども会等を中心とした実行委員会として動いていく予定です。
具体的な動きが決まり次第ご報告いたします。

                    (市民記者 弘谷)

さぽカフェで作ったワークシートです さぽカフェの様子です