日 時: 平成18年7月13日(木)13:30~15:30
講 師: 岡藤 恵さん ( 呉服処 おかふじ )
颯爽と絞りの浴衣姿で登場の岡藤さん。さすがに浴衣姿が様になっています。
伺うと、岡藤さんが十代の頃におばあちゃんに作っていただいた浴衣とのこと。何年前かは追求しませんが・・・本当に愛おしく大切にされている様子が伝わってきますね。
では、いよいよ着付けの開始です。
今回は会場に畳を敷いて和室の雰囲気での開催となりました。
“ゆかたは着てみたいけど、本当にひとりで着れるのかしら?”と少々不安げな様子のみなさん・・・さあ、気を引き締めて~ゆかた美人に変身!
『ゆかたを着る』
1、 下着をつけ、ゆかたをはおる。
背中心を決めてはおる。
※細身の人やバストとウエストに差がある人は、薄手のタオルをウエストに巻いて補正しましょう。帯がきれいに見えますよ。
※ゆかた用下着はありますが、わざわざ用意しなくてもタンクトップとペチコートでも十分に対応できます。
2、 すその長さを決める。
くるぶしくらいにくるように、位置を決める。
3、 上前と下前の位置を決める。
下前のつま先は5センチ位あげ、上前のつま先は3センチ位上げる。
※上前と下前の重ね方は絶対に間違えないで!「右手が懐に入る」という動作で覚えておくといいですね。
4、 一本目の腰ひもを結ぶ。
後ろで交差させて一度引き締め、ひもの中心の位置(上前の衿先)で片花結
びをして、ひもの先を上からはさみます。
※腰ひもはしっかり結ばないと着くずれの原因に!
5、 衿の位置を決める。
身八つ口から手を入れ、たるんだ身ごろを下に落として整えます。
6、 2本目の腰ひもを結び、おはしよりを整える。
ひもは後ろで交差させ、ねじり結びで結びます。ひもの先を上からはさみ、
おはしよりを整える。
※おはしよりは背の高さや体型で変わってくるので、たるみがでたら、しっ
かり整理してきれいにおさめましょう。
7、 帯ベルトか、伊達巻きで着付け完成!
2本目の腰ひもの上に帯ベルト(伊達巻き)を巻いてとめます。
『帯の結び方』
◇帯を巻く
1、帯の端を持ち、わきの下までの長さ(約50cm)を半分の幅に折りま
す。(これを“テ”という)
2、体の中心の位置で、テが肩に乗る角度に折って帯を胴に巻きつけます。
3、緩まないように1周目の帯の下辺を持ち、2周目を巻きます。
4、最後に1周目の帯の上辺を持ち、左手で帯を引いて、引き締めます。
◇しっかり結ぶ
1、巻き終わりの帯を斜めに折ります。
2、肩にのせてあるテを斜め部分にからげ、引き締めます。
※引き締めるときは、一度に閉めるのではなく、何度かにわけて締め
たほうがしっかりしまります。
◇帯を形作る
1、再びテを肩にのせ、腰幅を目安にタレ先を内側に折って羽根の幅を決
めます。
2、その幅で巻くように折りたたみ、体の中央に置きます。
3、帯幅の真ん中に山をひとつ作り、そこに帯端を持っていく要領で、中
心にひだをとります。
4、テを肩から下ろし、羽根の中心に巻きつけます。
5、2周巻きつけたら、帯の下から手を入れて、テの先を引き入れます。
6、下からはみ出したテは、内側に折って帯の中へ入れます。
7、羽根の両端が少し下がるような形作り、左右対称になるように整えます。
◇仕上げる。 左手で胴に巻いた帯の左脇をしっかり持ち、右手で結び目をしっかりつかんで、左から右方向へ帯を回します。
※帯を回すとき、反対方向に回してしまうと、せっかくきれいに着付けたゆかたがくずれてしまいます。帯は必ず、ゆかたの合わせに沿って右方向に回してください。
いかがでしたか?ひとりで着れそうでしょう・・・
参加者のみなさんも最初の不安そうな表情はどこへやら・・・あれよ、あれよという間に手際よく着付けられて、予想以上の早さに“貝の口”という帯結びも教えていただく事となりました。
その後、正座をしてしばしの茶話会。いつもより、背筋をしゃんとしていただくお茶もなかなか乙なものです。久しぶりのゆったりとした時間に大満足の参加者のみなさんでした。
山口祇園まつり、七夕ちょうちんまつりとゆかたを着る機会はすぐそこにあります。是非みなさんも、今年こそは日本伝統の着物文化のゆかたを着て山口の祭を楽しんでみませんか? そ~れ!わっしょい!