第5回:商品づくりワーク
3団体と6つの企業が1団体×1企業2時間程度、計6回の商品づくりを検討しました。
<NPO法人あっと>
□日付:10月23日水曜日
□会場:山口市市民活動支援センターさぽらんて
□参加者
企業から計2名、コーディネーター1名、NPO法人の理事3名、スタッフ3名の計9名
□参加企業
株式会社モリイケ
山口市中心商店街に店舗を構えて200年。店舗(小売)と別に外商(事務用品・複写機・パソコン等・保管庫・ロッカー)もしており、新しく事務所を作りたい!といったら内装から机・OA機器まで一式揃えられるとのこと。
NPO法人あっとは以前事務用パソコンが不調なとき、株式会社モリイケに修理をお願いしたとのこと。そのきっかけは理事が前職(会社員時代)に仕事でモリイケの写真さんと面識があり丁寧な対応に信頼を寄せていたから。
カットサロンBayTokyo
18年前(平成6年に湯田にメンズがメインのカットサロンをオープン。平成12年平川にレディースにも対応できる店舗もオープン。近所の人・大学生の利用の他に、キッズコーナーもあり、休日パパとやってくる親子もいるお店。
担当さんはNPO法人あっとができるきっかけにもなったママサークルteku2時代からの友人。自身も東京から嫁に来て子育てが大変だったなど、団体の活動へのよき理解者。
<NPO法人支えてねットワーク>
□日付:10月26日土曜日
□会場:山口市市民活動支援センターさぽらんて
□参加者
企業から計3名、コーディネーター1名、NPO法人の理事とスタッフ4名、スタッフ2名傍聴2名の計11名
□参加企業
ナチュラルセラピーブルー
2012年2月に山口市吉敷に ”ソフト整体のお店” としてリラクゼーションサロンを開店。
体の疲れとともに心の疲れも取れるように、整体をメインにしながらも施術終了後にリラックスしておしゃべえりしてもらう時間を大切にしているとのこと。今は精神障害者の方の商品をお店に置いたりPRに協力している。これからも生きて行きやすいまちづくり、ひとづくりを大切にしていきたい。
有限会社ひわだや
天保年間(1860年代)創業。山口県で唯一の檜皮葺、柿葺で葺かれた屋根の保存修理を行っている会社。桧皮葺とは、桧の皮を精製した材料を、竹釘を使って打ちとめていく屋根建築の工法で主に社寺建築など歴史的建造物に用いられている。山口市では五重塔が檜皮葺で有名。
<認定NPO法人こどもステーション山口>
□日付:10月30日水曜日
□会場:山口市市民活動支援センターさぽらんて
□参加者
企業から計2名、コーディネーター1名、NPO法人の理事5名、スタッフ3名の計11名
□参加企業
エシカルバルーンAria
バルーンアートの会社。起業のきっかけは子どもの小学校のイベントのために覚えたこと。その後ボランティアで地区や子供会行事に呼ばれることが増え、専門的に学びたい!と東京にあるバルーンアートの専門学校で学び企業。現在は主婦5人が役割分担しながら運営している。バルーンアートはプレゼント用が多いが、送られる人だけではなくその周りの人も幸せにする会社にしていきたい。
メルシー
先代が洋菓子店を創業して46年。体に優しいお菓子作りで子どもから高齢者まで愛されているお店。子どもの頃にここのお菓子を食べて育ったというリピーターも多く、盆正月など親戚があつまる席用にと創業当時からあるアドレーヌが今も人気商品。ケーキ職人自身がアトピーがあるため、子どもが安心して食べられるものを、となるべく添加物を使わなず地元の旬の食材にこだわっているとのこと。
■商品検討、販売フレーム・ツールづくりの流れ
久津摩さんより最初に約束事
・企業は商売の話をしないほうがいいのかな?赤字のなる企画をむりしないといけないのかな?と思わないで遠慮しないで
・NPOは自分たちの組織を使ってビジネスにつなげ、社会貢献につなげるアドバイザーになって
・NPO側が商品開発のコンサルタントのつもりでいっぱい質問して
・手伝ってもらうお願いをしにきたのではない
・ビジネスと社会貢献が両立する長続きする関係を
・参加者はみんな企画がはじまるまでは外に秘密に
最初の質問は「企業の自己紹介」から。
NPO側からのいろんな質問
・なぜその事業をしようと思ったか?はじめたきっかけは?
・歴史・事業への思いは?
・需要のある商品は?
・顧客層(年齢・性別など・地域)
・これから伸ばしたい商品やサービスは?
・人が少ない・需要が少ない時期・曜日・時間帯などは?
・なぜこの団体・この課題に手を挙げたか
・同業他社との違いは?
NPO側が寄附付き商品コンサルタントになるポイント
・アイデアを想像しながら質問する・聞く
・みんなが使ってくれる(買ってくれる)仕組み=その企業で買うメリットを考える
・消費者への新たな提案する
・文化の創造する
・NPO側が販売・販促などがんばらないといけない仕組みにしない
・寄附のお金だけでなく地元密着だからこそできる地域に貢献するカタチ(サービス)を創造する
・非営利団体の感覚=ソーシャルビジネスを創造しよう
・みんなで楽しい企画にしよう
・でも単純な企画にしよう
・寄付付き商品×キャンペーンと組み合わせると効果倍増
こんなふうに書くと難しそうですが、今回の会議には企業以外にもたくさんでアイデアをだしあいます。1つのキーワードをきっかけに話がひろがりつながります。
企業には、アイデアを持ち帰ってもらい内容を社内の他のスタッフと共有し検討すること、寄付できる無理しない額を検討すること、2つの宿題がでました。
次は12月11日の交流会・記者発表までに、団体と企業の商品検討と販売フレームづくりのための会議をもう1回行うことになりました。
■感想
1人の意見に、いや私はこう思うけどみんなはどう?そこが大切。あるときはコンサルタント、あるときは消費者目線。
乳幼児の子育て家庭の悩みが企業ならではの寄附付き商品につながる!ひきこもり者の支援が引きこもり者による社会課題の解決を生む!親子の時間をとりもどす、老舗×パイオニアのコラボ!たくさんのアイデアとキーワードから寄附付き商品につなげていくプロセスが楽しい企画会議。久津摩さんの、「寄附付き商品づくり」のプロセスは社員全員で取り組めて仕事のモチベーションを上げる機会になる!を実体験した6企業さんとの時間でした。
■これまでの内容
1回目:NPO基礎マネジメント(レポートはこちら)
2回目:寄附付き商品づくり概要説明(レポートはこちら)
3回目:企業プレゼンテーション準備会(レポートはこちら)
4回目:企業向け説明会(レポートはこちら)
<ちぢまつ>