チャリティリンクプロジェクト(NPO寄附付き商品開発ワーク)
~つながることから希望が育つ~
第4回:企業向け説明会
10月10日(水)13:30~16:30
山口商工会議所4階コミュニティホール
コーディネーター:久津摩和弘さん(地域福祉ファンドレイジング・ネットワーク共同代表)
■プログラム
1.プロジェクト経緯説明
2.寄附付き商品概要
3.エントリー団体プレゼンテーション
4.参加企業自己紹介
5.団体と事業者の交流
■概要
はじめに、主催者であるNPO法人山口せわやきネットワークの渡邉理事より、
この事業は「NPO×企業でエシカル社会を創る!」山口県初のこころみであり、NPOと企業がつながることで、行政では解決できない様々な社会の課題や地域社会を「みんなで支える仕組み」だと説明がありました。
続いて本事業のコーディネーターである久津摩氏より「寄附付き商品概要説明」が1時間ありました。近年の企業の社会貢献のポイント、儲かるCSRって?、寄附付き商品づくりのポイントなど本来3時間かかる内容をギュッと凝縮しつつ山口県や山口市など身近な話題も取り入れた分かりやすい内容でした。
次に、エントリー3段団体のプレゼンテーション。各団体10分でミッション、歴史、現在の活動内容、収支状況、など自団体の紹介や寄附で実現したいことの具体的な説明がありました。
その他後、参加事業者とアドバイザー10名以上が各1分程度の自己紹介。企業名、業種、プロジェクト参加への思いやきかっけ、事業のミッションなど様々に話してくださいました。
最後に、エントリー3団体がそれぞれテーブルに座り、5分毎に事業者がテーブルを移動しながらお互いの理解を深める交流しました。
■エントリー団体のプレゼンテーション
□認定NPO法人こどもステーション山口
・ミッション:わたしの子どもからわたしたちの子どもへ
・寄附で取り組みたいこと:ネット中毒の予防と防止~赤ちゃんから始めるネット社会の子育て
・強み:0歳から高齢者まで40年近い歴史で培ったネットワーク。会員数は大人約320人、子ども約500人。毎年10回以上ある舞台公演。山口県唯一の認定NPO法人。
・具体的な事業内容:赤ちゃんアプリについての講演会、啓発リーフレットの作成と配布
※今年度実施した「インターネット時代の子育て~ケータイ・スマホの危険性と大人の役割~」についてはこちら
※ネット依存の中高生、国内に51万人 厚労省推計 (日本経済新聞2013年8月1日の記事はこちら)
□NPO法人支えてねットワーク
・ミッション:ひきこもりの若者や障がい者に対して、安心して働ける就労の場を提供し、その体験を通して地域の中でお互いが支え合える関係を構築する
・寄附で取り組みたい事業:ひりこもり者や障害がい者の社会参加を応援する自立支援事業
・具体的な事業内容:きこもりの若者や障がい者にたいする自立支援プログラムの拡充
※ひきこもっている人の推計は全国で約70万人。山口県は約1万人。山口・防府圏内で約2千人。ひきこもり期間は長期化し、無業者の割合も年々増加している。ひきこもりは医療制度・福祉制度のどちらにも当てはまらない社会制度の狭間の存在で公的支援が受けられない。若者の未就業状態は経済的にも大きな損失である。
図2-1・2‐2
□NPO法人あっと
・ミッション:子育てがハンデでなくアドバンテージになる社会へ
・強み:10年間で子育て中のママが約200人スタッフになる。合計特殊出生率1.4人、あっとスタッフ出生率2.2人、あっと理事出生率は3.3人。地域や社会とつながることで少子化をストップし、女性の社会参加を促進している。
・寄附で取り組みたい事業:働くママへの子育て支援
・具体的な事業内容:ほっとさろん西門前てとてとの日曜開館
※山口市には地域子育て支援拠点という未就学児と保護者が通える施設が24箇所ある。10年間開設して、平日開館だけでは足りないと感じているが、日曜開館しているのは月1回1か所(当団体の運営する、ほっとさろん西門前てとてと)だけ。ワーキングマザー・シングルマザー・子育てパパなど平日来れないニーズに対応するため日曜開館を増やしたい。
■終わりに
寄附付き商品企画は、NPO側にとって単に寄附という形の支援を増やすだけではなく、それぞれのミッションや社会の課題・活動をより広く知ってもらう機会であり、寄附以上の支援の広がりを感じました。
次回、エントリー団体と参加企業さんによる企画作りです。どんな寄附付き商品、どんなパートナーシップが生まれるか、ワクワクします。
■参加
認定NPO法人こどもステーション山口
NPO法人あっと
NPO法人支えてねットワーク
コーディネーター1名、参加団体から12名、スタッフ5名、傍聴3名 企業等18名 取材1名 計40名
<ちぢまつ>