感じる。気づく。そこから始まる。ハートリンク・プロジェクトの記念すべき1回目のサロンが6月13日(土)13:00~16:00にありました。
「何かやりたい。役に立ちたい。」というムズムズした気持ち、
社会や未来に対するモヤモヤや漠然とした不安を人と話すことによって、
まちや暮らしを心豊かにするきっかけ・ヒントを見つけようという今回のサロン。
最初に“部屋の四隅”と題したゲームで体をほぐしながら、参加者同士が知り合いました。
「参加の動機は?」
― 交流、ムズムズ・モヤモヤの解決、なんとなく、その他
「今の社会・世界に満足?」
― 満足、まあまあ・・・
「幸せの基本は?」
質問の答えは4択で、自分の意見に近い答え(部屋の隅)に移動します。
どうしてこの選択をしたのか理由も言います。
次に2つのグループに別れてのグループワークです。
まずは、お互いを知る為に自己紹介。
周南から参加された方、親子で参加された方・・・
ワークショップ①では、
『思っているムズムズ・モヤモヤをおもいっきり出してみよう』ということで、
参加者それぞれが思っている事を書き出して発表しました。
環境・エネルギー・子供の生活・平和・原発・食料・人間関係・農業・ゴミ・政治など
皆さんいろいろなムズムズ・モヤモヤを持っているようでした。
ワークショップ②『社会問題の根っこを探してみよう』では、
それぞれのグループがワークショップ丸1で盛り上がったテーマを元に話し合います。
グループAは『地域の問題』について
【その1】
お隣さんはどんな人?隣の人が気づかないうちに引っ越している⇒⇒地域にとけこみたい⇒⇒信頼がないと拒絶される⇒⇒地域の行事(掃除、祭り)に参加してみよう⇒⇒段階を経て信頼関係を築いていく⇒⇒つながり・支えられてお互い様の関係⇒⇒“地域が家族になればいいよね”
【その2】
子供の生活(通学・遊ぶ環境)が不安⇒⇒子供を通じての近所関係は子供が大きくなると希薄になる⇒⇒地域の掃除などを出不足金で済ましてしまう大人はだめ!!大人の姿を子供は見ているぞ!!⇒⇒他人であるおじいちゃん、おばあちゃんが地域のみまもり隊として活動している⇒⇒親も子供の通学にあわせての行動(買い物、散歩、掃除)してみよう⇒⇒つながり・支えられてお互い様の関係⇒⇒“地域が家族になればいいよね”
地域の問題が2つ出ましたが、
「地域が家族になればいいよね」という思いで、メンバーが一致団結しました。
グループBは『人間関係の希薄化』について
原因は社会の物質的な豊かさ(お金で解決できることが多い)⇒⇒個人、核家族の増加⇒⇒他人とのつながりを学ぶ機会が少ないので、コミュニケーションが苦手に(反面、携帯電話などで常に不特定多数でつながっていたかったり)。⇒⇒空気が読めない人・つきあい下手な人が増えている?⇒⇒他人を許せないヒステリック・ストレス社会に⇒⇒心の余裕がなくなる。精神的にももろくなる。⇒⇒ますます人との交流が苦手に・・・という悪循環
この流れを変えるためには、
(気がついた人から)いろいろな人と出会い、経験し、心豊かな人になることが大切!
どちらのグループも話が盛り上がり、時間があっという間のグループワークとなりました。
最後に参加者全員が1人1枚の紙に『私に出来る小さな一歩』や参加した感想について発表しました。
「話すこと・聞く事っていいな~。」「与えてもらってばかりでなく、誰かと共有したい。」「自分の知らない世界を知る事って大切よね。」「自分の出来ることからしよう。知る。分かち合うことから。」「1人では動くことが難しいけどみんなで一緒だと何か出来そう。」「当たりまえは当たりまえ。(高齢者や障害者も普通に暮らせるのは当たり前なのに)」「普段自分の見えてない社会が見れました。」
初めてサロンで出会った参加者同士なのに、お互いの話を聞き・自分の意見も伝えることができ、普段自分の感じているモヤモヤを共有できたようです。今回、それぞれの「何かやりたい。」というムズムズした気持ちは解消せず、より具体的になってきたのかもしれません。今後のサロンや市民活動の体験でどのような出会い・気づきがあるのか・・・目がはなせないハートリンク・プロジェクトです。
次回サロン②は7月11日(土)。市民活動団体との交流会です。
by 市民広報記者 T.