5月25日、法人設立を検討している団体事務局・理事を対象に、NPO入門講座を開催。4団体8名の参加がありました。法人設立と一言でいっても、NPO以外にも一般社団、株式会社などさまざまあります。なので、他法人との比較内容も織り交ぜながらすすめていきました。
講師はさぽらんてセンター長の渡辺洋子です。
NPO法とは
「ボランティア活動をはじめとする市民が行う自由な社会貢献活動としての特定非営利活動の健全な発展を促進し、もって交易の増進に寄与することを目的とする」とあり、そのために団体に法人格を付与し、組織運営や活動が適正でかつ公益の増進に資する法人に認定制度を設けるということが第一条で謳われています。
NPO法は、市民の意向を反映した議員立法が実現したからこそ市民活動の土台となったこと、それを先導した方たちの力は偉大だということ。当時を知るセンター長渡辺がその思いに応えるためにも地方も熱くならなくては!と熱く語るところからスタートしました。
その他の主な内容
- 特定非営利活動とは
- NPOとは
- 認定NPOとは
- NPOと市民社会
- マズローの自己実現論
- 全国NPO法人の現状
と続き、法人格取得後に必須となるさまざまな法人事務について説明。このあたりで、すでに参加者の頭から湯気が見え始めます。都度、質問を受けたり、説明の補足を求めたりしながら進みました。法人格取得で一番大変なのはこの法人事務かもしれませんが、先輩法人さんから「総会や報告、事務の作業もやらなきゃいけないことが明確で目安になります」という前向きな声があったことを紹介。事務局を担うスタッフがいる、または会計事務所を頼るなどできると、安心して事業に専念できるものの、資金も人材も必要になるのでそこをどうクリアするかが課題だという話題にもなりました。
他にも、先輩法人の声として、株式会社を選択した方、一般社団を選択した方から伺った生の声をお伝えしました。事業とは別に、それぞれの運営スタイルにあった法人を選択することも重要です。
さらに深く
- 法人運営の中核は
- 定款の記載事項解説
- 非営利組織のマネジメントセオリー
- NPOの評価指標
- 参考サイト・書籍の紹介
と入門とは名ばかりの濃い2時間半でした。言葉が専門過ぎて理解が困難という声も聞かれましたが、全体の理解にはつながったようで、内容について「非常によかった」という声が多かったです。すべての内容を2時間半で飲み込むのは難しいかもしれませんが、事務局・理事クラスの参加者のみなさまなので「よくわからない」という理解からはじめて、徐々に深めていくとができるといいなと思います。必要に応じて専門家を交えた勉強会をすすめていきたいです。
スタッフ 小田