令和2年度第1回さぽカフェ(9/17)レポート

コロナ禍でのリアル開催を迷いに迷いましたが、コロナ禍だからこそ生の声を聴きたい。そんな思いから、人数を絞りこみ、感染症対策の検温&消毒をして開催した今回のさぽカフェ(円卓会議、以下さぽカフェ)のテーマは『地域でみつける自分らしい生き方、働き方』。

 かねてよりNPOでは近年人材不足問題が顕在化していましたが、一昨年から関わり始めた地域支援の中で、地域の人材不足はNPO以上に深刻だと肌で感じていました。実際、地域対象のアンケートでも『広報に関わる人材発掘・育成に課題』と答えた地域が4地域ありました。

 そこへ、kikkakeの池田さんからの『正社員の仕事をうつ病で退職した後、クラウドワークに出会い、収入を得る達成感を得たことが回復につながった。家に居ながらにして働けるというカタチを、子育て中の悩めるお母さんたちに伝えたい』という相談が契機となり、この両者をつなげる仕組みづくりを視野に今回の企画にいたりました。

 参加者は、kikkake代表池田さん、子育て支援交流広場ちゃ☆ちゃ☆ちゃスタッフの前田さん、やまぐちネットワークエコーの代表を務めるかたわら大内づくまちづくり協議会で健康福祉部会長をつとめる西山さん、NICUママネットのびっこやブルーライトやまぐちなどさまざまな市民活動に関わる石田さん、おおどのコミュニティ協議会のお手伝いをしている吉冨さん、キャリアコンサルタントを生業とするカケルタス代表の小西さん、山口市協働推進課中村さんと浴野さん。

まずは西山さんに地域・NPOに聞く人材不足の現状について、『女性目線が必要。3割は女性でないとと、思っている』『若い方に協議会に入ってもらうようにしている』

などといったお話を伺いました。

池田さんには、うつ病から回復し現在にいたるまでの体験談とこれからの展望を話してもらいました。

吉冨さんは、毎月ホームページにメールでもらった広報紙のデータをUPするというお手伝いをされており、そのお手伝いを通じて大殿地域の謎の部分や事務局の顔などもわかり、地域で何かあったら聞けるつながりができてよかったと思っていると話してくれました。

それを受けて、地域・NPOで地元住民の才能や能力を生かすためにそれぞれの立場でどんなことができるか、アイデアを思いつくまま付箋に書き出してもらうワークをしました。そのなかから2つほどご紹介を。

・前提として、『地域にべったり感がないとはじめやすい』こと。

人材不足も多少なりとも影響してるのかもしれませんが、一つのことをやってもらったら『あれも』『これも』となりがち。程よい距離感は大事です。家族も友達も。そして地域も。

・具体的なお手伝い案として、『スポ少の当番代行』『子どもの布バックつくります』

これが可能になれば、スポ少参加できる子どもが増え、私のような不器用な母も助かると思います。個人的には一番全力で仕組化を進めたいところです(切実)。

この他にもたくさんのユニークなアイデアが。その内容は後日発行予定のさぽカフェかわら版にて。

次回さぽカフェではこれらのアイデアをどこまでどう具現化するかについて深めたいと思います。

今回も素敵な参加者と楽しくてあたたかくて有意義な時間が過ごすことができ、改めて生のコミュニケーションの重みを感じることができました。

直接話すって、大事!

(さぽカフェ担当:川上)