9月7日(土)、山口県県民活動支援センター主催のNPO広報講座に参加してきました。
講師は、NPO法人岡山NPOセンター理事の石原 達也 氏です。
講師自己紹介の際に、これまで手掛けてこられた情報紙のデザインのポイントや内容など、「手に取ってもらえる」工夫について解説がありました。スタッフをモデルに起用したチラシなどもありましたが、どれも目を引くようなデザイン性にすぐれておりプロっぽいしあがりでした。内容としては、NPO色を全面に押し出さず、まずは手にとってもらえることを優先し、読んでみるとNPOの内容だった・・・というような作りにしてあるそうです。
【本日の内容】
1. 何のために伝えるのか
2. 伝えるための3つの柱
3. 特集をかんがえる
1. 何のために伝えるのか
それは、
どんなイイコトも、知らなければ、ないのと同じ。 だから。
講師はNPOの役割を
社会課題をきちんと広報し、「社会課題の存在」をシェアし、「社会課題の解決」をシェアするとおっしゃいました。
議論を起こし、社会化し、当事者を増やす。そして、寄付やボランティアで参加の機会を提供し、個々の思いをつなげ、集め、コミュニティ化する。
この度の、山口・島根の豪雨災害では、NPO法人あとう観光協会さんをはじめとする市民活動団体が情報発信を盛んにしています。
現状を伝え、被災者の声を伝えることは、復興は阿東だけでなく山口全体の社会課題であり、私たちが当事者であるということを自覚するためには不可欠です。
そして、私たち当事者は行動を起こします。ボランティアや寄付、阿東産の野菜や果物の消費で、被災地のためにそれぞれが日常でできることで復興を手助けしようと。
広報の目的は、参加・支援を増やすことなので、ただ伝えたいことを表に出して終わりではないのです。「アクションまでつながってはじめて、その広報は成功したといえる」と講師がおっしゃたことが実感できます。
イイコトもそうですが、課題も同じです。
知らなければないのと同じ。アクションがついてきませんよね。
コツとしては、「広報は、片思いのラブレター」だということを頭において、まずは一人に手紙を書くように・・・・(!!!!!!これはっ、助成金の申請と同じパターンのやつですっ!!)
2. 伝えるための3つの柱
これは、基本中の基本、みなさんもよくご存じの①誰(ターゲット)に、②何を、③どう伝えるというもの。
① 「誰に」では、このターゲットの気持ちを想像するためのおもしろいワークがありました。
その名も「プレゼントゲーム」(二人一組)
【手順】
1. 予算は3,000円。
2. 相手に「3つだけ」質問できます。
3. 相手が喜ぶプレゼントを考えます。
4. プレゼントを紙に書き、交換します。
5. ☆3段階で評価します(最高☆3つ)
3つの質問がカギになるのですが、さて何を聞き出すか・・・悩みどころですが、かなりワクワク楽しいワークでしたので、みなさんぜひお試しあれ!(ちなみに、私は☆二つ半いただきました)
② 何を伝えるか
効果的な広報を行うためには、ターゲットに何を求められているのかを知る必要があります。相手が変われば、求められている情報も変わります。
次のワークでは、資金30万円で子育てサロン事業を行うと仮定し、A,寄付者、B,助成財団、C,市町村、D,ボランティアのいずれかにターゲットをしぼり、相手が求めている情報を推測しました。
(7私はCの市町村を選びました。ペアの方が、市役所の職員のかただったので、タイムリーな交付金の2次募集の参考になりかなり得した気分)
③ どう伝えるか
例えば、バナー広告。インパクトのあるイラスト・写真に、わかりやすい数字、見出しを入れ、期待するアクションまで入れると、限られたスペースでより効果的に伝える事が可能です。(※例:ワールドビジョンジャパンのバナー)
3. 特集を考える。
ここでは、さぽらんて広報紙「ええやん新聞」で、日々、奮闘している広報スタッフたちの顔が浮かんできました。今回の特集・・・・まだオフレコでした。
読んだ人が、課題解決につながるアクションを起こすための、情報を提供し、提案する内容になっていますので、ぜひお見逃しなく!
講師は、ファッション誌を例にとり、流行や季節にあった新しい情報を提供し、流行をコーディネートするのではなく、購買や行動をプロデュースするような情報誌をと・・・「特集」なかなか奥が深いですね・・・
さぽらんてでも、10月・11月ブログ充実講座、12月団体パンフレット作成講座を開催し、団体の情報発信をサポートします!(詳細は後日お知らせいたします)さて、どんなチラシ(特集)で、アクション(参加)につなげよう・・・。
<スタッフ おだ>