今年度「ひとり親家庭の支援に向けて」をテーマに行ってきた円卓会議。その最終回を12月16日に開催しました。
前回までの2回で、ひとり親家庭の困りごとについてどのような支援が必要かを考えていきましたが、今回はそれらを踏まえ「山口市でできそうなひとり親支援事業案」を検討することに。
ペルソナ像として設定したひとり親の「山口花子さん」がつながることができる具体策について、2グループにわかれて話し合っていきました。
こんな場所があったらひとり親が相談しやすいんじゃないか、子ども食堂を利用したらいいのでは、よその地域でやっている事業を取り入れられないか・・・など、話が盛り上がり、理想の形がどんどん膨らんでいきました。
どんな案が出たのか?
まずは、Aグループからの発表です。
「ひとり親しごとセンター」
子育て中の「働きたい!」に幅広く対応していけるような仕組みで、ポイントは生活支援もしっかり視野に入れているところ。
ひとり親だけではなく、病気の方、障害者、高齢者などいろんなハンデを持って働きたいマイノリティな方々に対応できる、いわば「ユニバーサルしごとセンター」の構想ができあがりました。
続いてBグループ。
どんな案ができたのでしょうか?
「モランのスープ」
他県ですでに行われている仕組みからヒントを得て練りあがった事業案です。
スープを通じて、お腹も満たし、雇用も生み、相談もできるひとり親の居場所にもなる。しかも、スープの代金が寄付となり、子どもたちが気軽に立ち寄れる場所になる。そんな理想の拠点を商店街に作りたい。ひとり親への寄り添い支援が詰め込まれたものができあがりました。
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3回に渡り行ってきた「ひとり親支援を考える円卓会議」を通じて、ひとり親の困りごとにどうにか寄り添いたいという思いと、さまざまな立場の人の専門性が集まり、支援策が具体化されました。
今後、ドットスタイルを中心にこの素敵な2つの案が実現につながるよう、さぽらんてはこの円卓会議でつながったみなさんとともに、今後もそれぞれができる支援をしていきたいと思います。
(さぽらんて藤岡)
参加者:ドットスタイル&当事者(小西さん、堀川さん)、一般社団法人HappyEducation&当事者(村上さん)、山口県こども政策課(松村さん)、山口市子育て保健課(吉村さん)、こども明日花プロジェクト(杉山さん)、山口市社会福祉協議会(佐内さん)、母子父子寡婦センター(南さん)、山口市協働推進課(國本さん)、せわやきネットワーク(児玉)、さぽらんて(藤岡、寺山)