SDGs(持続可能な開発目標)の達成まで、残り7年。
2021年から、さぽらんても「誰ひとり取り残さない社会」を目指して、市民活動にSDGsを絡めた事業を企画しています。
3年目となる今年のテーマは「環境」!
環境資源があってこその人間社会。豊かな自然環境は私たちがこれからも地球で暮らしていくために必要不可欠であり、共存していくために暮らし方を考えていく必要があります。
でも、大事なことだとわかっているのに、何だか自分ごとにならない…。
先日18日は、環境保護に積極的に取り組まれている地元企業及び市民団体の方にお越しいただき、どうすれば環境にやさしい取組が市民の方に「自分ごと」として取り入れられ、実践してもらえるのかを考えていただきました。
そして、これからを生きる子どもたちにとって大切なのは、さまざまな立場から物事を捉え、自分の考えや思いを自分の言葉で伝える力です。今回は「環境」をテーマに「こどもディベート」を開催し、小学6年生4名に挑戦してもらいました!
進行はさぽらんての学生スタッフ山﨑。以前ディベートの話をした時に「進行したい!」と言ってくれた、やる気もりもりのスタッフです。まずはディベートが何かについてお勉強タイム。
ちなみに今回のテーマは「プラスチックストローは廃止すべきである」です。
レポートをご覧の皆さんはいかがでしょうか?大人でもなかなか難しいテーマです。
そして、自分の意見とは違う立場になることもあるのがディベートの特徴。よく見たら座席に「肯定派」「否定派」なんて文字が…!どうする子どもたち…!?
今回のディベートは時間たっぷりに以下の過程で進めました。
- 作戦タイム
- 意見発表
- 作戦タイム
- 質問タイム(否定→肯定、肯定→否定)
- 最終発表
- 判定、講評
まずは作戦タイム。各チーム話し合ったりiPadで調べたりしながら意見をまとめていきます。インターンシップのお姉さんが、子どもたちの作戦タイムをサポートしてくれました。
審査員長には山口県立大学より今村主税先生にお越しいただきました。
審査員席も何やら盛り上がっているようで…!
そして意見発表の時間。
肯定派は、①原料となる石油には限りがある、②プラスチックを燃やすと大気汚染の原因になる、③こどもがプラスチックストローを飲み込んでしまうと危ないという意見を発表。
対する否定派は、①かき氷を食べる時など紙ストローが使いづらい場面がある、②紙ストローに代用することは森林伐採を進めてしまうおそれがあると対抗。
質問タイムには、両チームが前に出て議論は白熱!
そして最終発表。代用が利く原料があるからプラスチック製は不要だという肯定派と、新たにコストの面も指摘した否定派。それぞれが調べたことを自分の意見として発表してくれました。保護者席からは小さく「頑張れ~」というエールも聞こえてきましたよ。
お写真が無くて大変申し訳ないのですが、今回は否定派の勝利でした!
今村先生から各チームへ良かった点や、考え方や発表の仕方へのヒントをいただきました。そして、さぽらんての児玉から頑張った4名に記念品を贈呈しました。
こどもたちからは「難しかったけど面白かった」「今日の経験や今村先生からのアドバイスを学校でも活かしていきたい」といった感想をいただきました。
これからの未来を担う子どもを主体とした企画、改良を重ねながら継続していけたらいいなと思います。参加してくださった皆さん、本当にありがとうございました!
<さぽスタッフ 畑中>