延期になっていたNPOマネジメントセミナーを11月1日(土)10:00~16:30 大殿地域交流センターで、4法人7名の参加で開催しました。
今回は、プロのコンサルタントのの井野口房雄講師((株)インキュベーション&リボーン代表取締役)による、利害関係者が多様でなかなか難しいと言われているNPOのマネジメントの実践ワークです。
今回は、
〇第3者がNPOが何をしているかわからない。
〇基本指標をもとにどう運営体質を改善していくか。
ということをテーマにワークに入りました。
最初に参加4団体の経営上の課題をうかがい、各団体重なる課題もありましたが概ね下記の課題が見えました。
<運営課題>
〇役員などの世代交代の問題
〇支援者から経営者になるのはなかなか困難
〇日々の事業に忙殺され、課題解決の優先順位をつけるところからしないと手がつけられない
〇会員減少の資金難などから、思うように事業が進められない。マネジメントを学び団体体質をリニューアルしたい。
<事業成功のカギ>
①正しい事業戦略
移ろうニーズの多様性にどう対応するか
成果指標など独自の認識の仕方を作らないといけない
②好ましい組織風土
同一の危機感・・・現状を正しく認識する
価値観の共有・・・共有すべき価値観を浸透させていくか
自信と信頼、感謝の気持ち
高い要求水準 だそうです。
■今回のワークのポイント
①全ての受益者のニーズを洗い出し、独自に対応ニーズを明確にする
②事業において提供する価値を整理
③ビジョン・理念・ミッションの整理(変えてはいけないもの)
④事業コンセプトの整理(誰に対して 何を どのように提供するのか)
⑤事業全体のフレームワーク(協働にむけて、第1の顧客の当事者、第2の顧客の関係機関、第3の顧客の関係機関の社員など)
上記を整理したら、年間事業計画、月間事業計画に落とし込み、PDCAのサイクルでチェックし改善していくことになります。
ワークに関しては、多様なステークホルダーの誰を受益者とするかなどの質問や、収益の事業性の価値がなかなか整理がつかず、企業とは違うNPOの特徴もはっきりと見えてきました。
今回で事業計画の整理は完成するものではありませんので、今後も、井野口先生が寄り添いサポートしてくださいます。
非営利組織のマネジメントについては、まだまだ発展途上ですが
今後の寄附集めや企業との連携に向けて、対象別にどのようにアプローチをかけていくのかということは必ず整理していかなければいけない内容です。
さぽらんてでは、事業多忙、人材不足、資金不足のNPO法人が、運営改善に向き合えるような寄り添い支援を目指しています。
<わたなべ>