2月19日(月)開催
講師:渡邊 孝夫氏((株)西京銀行 代表取締役頭取)
業務改善命令を受け、会社理念の原点に戻って東京戦略から地域戦略への建て直しの中「この講座を機会にNPOのことを勉強する機会が持てた」とのことばに誠実さが伝わってきました。企業とNPOが力を合せて地域を活性化していくためにも、NPOの運営面の強化の必要性を感じた講座でした。
■NPOについての思い
○市民意識はまだまだ薄いようだが、存在感は確実に高まっている。
○全てを行政にアウトソーシングするのではなく、自分たちで行動していくこと大切。
○少子高齢化という経済環境を考えたときに市民セクターの役割は重要。
○企業・店舗は3~5年で大幅見直し・レイアウト替えを行う。NPOも原点に戻って変化させないといけない時に来ているのでは・・・
■組織で大事なこと
①企業の社会的責任(CSR)とコンプライアンス(法令順守)
⇒ベースとなるコンプライアンス、社会倫理が出来ていないのでは全て台無し。コンプライアンスに対する認識の差が、お客様からの信頼の差に繋がる。
②組織は、人・物・金
資金繰り、資産状況は別として基本は、整理・整頓・清掃から
③「理念を持つこと」(悩んだ時に原点に帰る)
企業:顧客第一主義
NPO:地域住民にとって何が大切かを理念に。
西京銀行の理念:地域を活性化する銀行
お客様とのコミュニケーションを大切にする銀行
時代のニーズを先取りし創造していく銀行
④人間関係(コミュニケーション)
あいさつ・笑顔
トップとして意識していることは、聞く耳をもつこと(相手の思いを聞く、意識しないとトップには情報が入ってこない部分がある)
きびしさ70%、思いやり・優しさ30%(きびしさだけでは人がついてこない、優しさだけでは気合が入らない、甘えが出る)
⑤PDCA(計画―実行―反省―改善)で活動
反省まではできている。それを踏まえて考え実行に移していくところがポイント
⑥八分経営
不景気な時、資金繰りに困ったときのための二分の余裕
目標が達成できないとつらく、会社のモチベーションが下がる。あせりのない、時間的余裕が精神的余裕となり、スムーズな経営ができる
⑦明るく前向きな雰囲気づくり
ストレス回避して健康一番!
■CS(コミュニティセンター)神戸の紹介・・・
理念:自立と共生(考える力がある、判断する能力がある、それに基づいて実行する力をもつ自立した団体をたくさんつくりたい。でもどんな団体にも必ず弱点があり、人の助けを借りないと生きられない。外との関係ができた時に生きる意味がある。)
思い:中間支援組織として「あなたが地域に対してできることは何ですか?」と問いかけ続けることで地域のやる気を促してきた。呼びかけたり、誰かが誰かをつないだり、場を用意したり、仕組みをつくったりしないと思いが形に育たない。
受託事業は長くて3年、次々と準備の必要性。地域に必要な新しいネタを仕込み、芽がでるようにすることがNPOのリーダーとして重要な部分。