ご存知ですか?ガーディングドッグ

本日のしつけ教室で年内の定期行事は終了、次回のしつけ教室は2月15日です。
1月の行事は11日のしっぽ道場と、17日デイサービスのふれ合い訪問です。セラピー参加ワンコも募集していますのでお問い合わせ下さいね。

昨日は仁保地区で養成中の「ガーディングドッグ」中間試験を見学。
ガーディングドッグとは害獣対策に国内でも一部では始まっていますが係留を解いた犬が指示に従い害獣を山奥へ追いやって戻ってくるよう服従訓練された犬のことです。
30年前には仁保地区にいなかったという猿。イノシシや猿害が年々酷いそうで、元々の生息数が増えたのと人災自然災害などで山が住みにくくなってきたダブルパンチが原因でしょうか。
元々彼らの生活圏を我々が犯して来た挙げ句、害獣呼ばわりされて猿たちにとっては迷惑な話ですが、生産農家の方には切実な問題です。
手を取り合って仲良く暮らすユートピアは現実問題では遠い夢話。
せめて猿やイノシシも問答無用と罠や銃で命を絶たれることなく、里に下りずに山で暮らすよう犬が追い立てるこのガーディングドッグ作戦が実施・成功することを祈ります。

素晴らしいのはこの試験を受けた犬達が、生粋の狩猟犬ではなく一般家庭の雑種犬。最高9才で平均年令も高くこれまでしつけとは縁遠い番犬・家庭犬たちばかり。
飼い主のお父さんもさぞ毎日大変だったでしょうが、飼い主さんが真剣に向き合って指示し、出来たら誉めてくれる、このことがワン子達のモチべーションを高め、当初脚即歩行すらままならない子達が立派に命令に従っています。これはもう見ていて鳥肌物の感動!!
昔々、初代ワンコをお世話させてもらったお宅の2代目ブンブン君が参加しており応援にも力が入ります(笑)
初回11匹いた参加犬が訓練を重ねるうちに4匹になってしまいましたが、よくぞここまでやり遂げたと思います。
皆さんの頑張りに頭が下がり、口ばかりの私は落ち込むくらい反省猿。

しつけは年令ではなく、その日からの飼い主のやる気と根気!と言ってきましたが皆さん正にそれを実証されています。
飼い主さんも自信が出てきたのでしょう、「試験」の緊張もありますが何処か誇らしげなところもあり、犬も皆さんも立派でした。
審査員ではないので実評価には関係なく自己採点しましたが、皆×一つない成績での合格でした。
1月から実際に山に放しての訓練が始まります、頑張って山口県初のお仕事ワンコになって欲しいですね。